idemitsuでんきと東京ガスの差は300kWhで月155円
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この記事の根拠
- 独自集計 idemitsuでんき Sプラン(東京電力管内)の燃料費調整の係数・基準燃料価格86,100円・基準単価は、東京ガス 基本プランと同じで、基本料金30Aの差は0.03円
- 独自集計 30A・月300kWhの月額は、東京エリアでidemitsuでんきが155円、北海道エリアで267円安い。1円未満を切り捨てた月額で、東京は月134kWh、北海道は月121kWhから安くなる
- 独自集計 北海道電力 従量電灯Bの2026年10月分の燃料費等調整単価−8.04円は、政府の支援3.50円を引いた後の値で、この値で計算した早見表の150kWh 6,217円・300kWh 12,009円と計算が一致する
- 独自集計 クルマ特割のガソリンコースは1Lにつき2円・月100Lまで、EVコースは電気料金から月200円で、1契約につき1コース。紙のお知らせの郵送は月額220円、契約終了の違約金は無い
idemitsuでんきは、出光興産の電気です。ガソリンの割引も付けられますが、電気代そのものがいくら変わるかは、住んでいるエリアと使う量で決まります。
東京エリアは東京ガスの基本プラン、北海道エリアは北海道電力の従量電灯Bを相手に、idemitsuでんきのSプランを同じ条件で並べました。答えは、月300kWhで東京155円、北海道267円、idemitsuでんきのほうが安いです。月額の1.5〜2.0%ほどなので、差は小さいです。
東京エリアで東京電力エナジーパートナーと契約している人との比較ではありません。ほかのエリアの料金表も計算していません。

比べた2組と、そろえた条件
| エリア | idemitsuでんき | 比べる相手 |
|---|---|---|
| 東京 | Sプラン(東京電力管内) | 東京ガス 基本プラン |
| 北海道 | Sプラン(北海道電力管内) | 北海道電力 従量電灯B |
1か月の請求は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の4つの合計です。この4つを、2社で次のようにそろえました。
- 契約は30A
- 燃料費調整は同じ月(2026年10月分の料金=9月使用分)の単価。 政府の電気・ガス料金支援を引く前の値で、東京−5.80円、北海道−4.54円です。支援の対象は2026年10月分の料金(9月使用分)までなので、11月分からは支援の無い単価になります。記事を書いた9月時点で出ていた最新の月の値です
- 税込です
- 再エネ賦課金は4.18円/kWh。 全国一律なので両社同じです
- 月額は1円未満を切り捨て、差は切り捨てた月額どうしの引き算です
セット割やポイントは入れていません。車の割引は後で別に出します。
東京エリア:差がつくのは電力量料金だけ
| 東京ガス 基本プラン | idemitsuでんき Sプラン | 差 | |
|---|---|---|---|
| 基本料金 30A | 935.22円 | 935.25円 | 0.03円高い |
| 第1段階(120kWhまで) | 29.70円 | 29.80円 | 0.10円高い |
| 第2段階(120kWhを超え300kWhまで) | 35.69円 | 34.76円 | 0.93円安い |
| 第3段階(300kWhを超える分) | 39.50円 | 37.10円 | 2.40円安い |
| 燃料費調整(2026年10月分・支援前) | −5.80円 | −5.80円 | 同じ |
燃料費調整は算式の中身が同じです。 idemitsuでんきの約款と東京ガスの公式ページに載っている係数・基準燃料価格(86,100円)・基準単価(0.183円)が、すべて一致しました。2026年10月分の単価も、支援を引く前・引いた後とも同じ値です。
基本料金の差は30Aで3銭です。差がつくのは電力量料金だけで、最初の120kWhはidemitsuでんきが0.10円高く、それを超えると0.93円安くなります。
| 使用量 | 東京ガス 基本プラン | idemitsuでんき | 差 |
|---|---|---|---|
| 100kWh | 3,743円 | 3,753円 | +10円 |
| 120kWh | 4,304円 | 4,316円 | +12円 |
| 150kWh | 5,326円 | 5,311円 | −15円 |
| 200kWh | 7,030円 | 6,968円 | −62円 |
| 300kWh | 10,437円 | 10,282円 | −155円 |
| 400kWh | 14,225円 | 13,830円 | −395円 |
| 500kWh | 18,013円 | 17,378円 | −635円 |
月134kWhから、idemitsuでんきのほうが安くなります。 133kWhは切り捨てるとどちらも4,747円で同じ額です(切り捨てる前はidemitsuでんきが0.06円安い)。133kWhまでは同じ額か高く、その差は120kWhのときの12円が最大です。
300kWhの差155円の中身は、ほぼ第2段階です。
- 第1段階:120kWh×0.10円=12円 高い
- 第2段階:180kWh×0.93円=167.40円 安い
- 基本料金:0.03円 高い
12円と0.03円を足して167.40円から引くと、155.37円安い計算です。1年続くと、155円×12か月=1,860円になります。
北海道エリア:120kWhまでは同じ額
| 北海道電力 従量電灯B | idemitsuでんき Sプラン | 差 | |
|---|---|---|---|
| 基本料金 30A | 1,254円 | 1,254円 | 同じ |
| 第1段階(120kWhまで) | 35.69円 | 35.69円 | 同じ |
| 第2段階(120kWhを超え280kWhまで) | 41.98円 | 40.74円 | 1.24円安い |
| 第3段階(280kWhを超える分) | 45.70円 | 42.27円 | 3.43円安い |
| 燃料費調整(2026年10月分・支援前) | −4.54円 | −4.54円 | 同じ |
基本料金と第1段階の単価が同じなので、120kWhまでは同じ額です。121kWh目から、idemitsuでんきのほうが1kWhにつき1.24円安くなります。
| 使用量 | 北海道電力 従量電灯B | idemitsuでんき | 差 |
|---|---|---|---|
| 100kWh | 4,787円 | 4,787円 | ±0円 |
| 120kWh | 5,493円 | 5,493円 | ±0円 |
| 150kWh | 6,742円 | 6,705円 | −37円 |
| 200kWh | 8,823円 | 8,724円 | −99円 |
| 300kWh | 13,059円 | 12,792円 | −267円 |
| 400kWh | 17,593円 | 16,983円 | −610円 |
| 500kWh | 22,127円 | 21,174円 | −953円 |
300kWhの差267円は、第2段階と第3段階の単価差から来ています。
- 第2段階:160kWh×1.24円=198.40円 安い
- 第3段階:20kWh×3.43円=68.60円 安い
198.40円+68.60円=267円です。1年続くと、267円×12か月=3,204円になります。
計算の確かめ
北海道電力は料金の単価表と同じPDFに、使用量ごとの請求額の早見表を載せています。早見表は政府の支援を引いた後の燃料費調整(−8.04円)で作られているので、同じ単価で計算して突き合わせました。
| 使用量 | こちらの計算 | 北海道電力の早見表 |
|---|---|---|
| 150kWh | 6,217円 | 6,217円 |
| 300kWh | 12,009円 | 12,009円 |
一致しました。 支援を引いた後の単価で計算すると、300kWhは北海道電力12,009円、idemitsuでんき11,742円です。支援は両社とも同じ3.50円が引かれるだけなので、差は同じ267円になります。東京エリアも同じで、支援後は東京ガス9,387円、idemitsuでんき9,232円、差155円です。
差は月額の1〜2%
300kWhのときの差は、東京ガスの月額10,437円の1.5%、北海道電力の月額13,059円の2.0%です。
乗り換えで電気代が大きく下がる、という話ではありません。 料金表の作りが相手とほとんど同じで、段階の単価が少しずつ違うだけだからです。
小さい差なので、ほかの費用で簡単に消えます。idemitsuでんきは、電気料金のお知らせを紙で郵送してもらうと月220円かかります。郵送の手数料は約款で「月額」と決まっていて、毎月かかります。これを選ぶと、idemitsuでんきのほうが安くなるのは東京エリアで月328kWh、北海道エリアで月287kWhからです。300kWhでは、東京エリアは155円−220円で65円高くなり、北海道エリアは267円−220円=47円まで差が縮みます。
車の割引(クルマ特割)
idemitsuでんきには、電気の契約に付けられる車の割引が2つあります。1契約につき1つだけ選べます。
| コース | 割引 | 条件 |
|---|---|---|
| ガソリンコース | レギュラー・ハイオク・軽油が1Lにつき2円引き(月100Lまで) | 申し込み時などに登録したクレジットカードやポイントカードで、出光が指定するサービスステーションで払う |
| EVコース | 電気料金から月200円引き | 契約者か同居家族の名義の電気自動車(外部充電ができるもの)があり、家に充電設備がある |
ガソリンコースは、月100Lまでなので上限は月200円です。
- 月20L:20L×2円=40円
- 月40L:40L×2円=80円
- 月100L:100L×2円=200円
月300kWh使う家で月40L給油すると、東京エリアは155円+80円=235円、北海道エリアは267円+80円=347円です。
東京エリアで使用量が少ない月の割高(最大12円、切り捨てる前は12.03円)は、給油7L分(7L×2円=14円)の割引で打ち消せます。6Lでは12円で、0.03円足りません。
一部のサービスステーションは対象外です。いつも給油する店が対象かどうかは、公式の検索ページで確かめる必要があります。
どういう人なら選択肢になるか
ここまでの計算から、条件を並べます。
使用量は、検針票に載っている1か月の使用電力量(kWh)で確かめます。
選択肢になりやすい人
- 東京エリアで月134kWh以上、北海道エリアで月121kWh以上使う。使うほど差は開きます
- 電気料金のお知らせをWebで見られる。紙の月220円を払うと、300kWhでは北海道エリアで差が47円に縮み、東京エリアでは逆に高くなります
- 出光のサービスステーションで給油する車がある、または電気自動車と家の充電設備がある。電気の差に、給油月40Lなら80円、EVコースなら月200円が加わります
変えても差がほとんど出ない人
- 東京エリアで月133kWhまで。同じ額か、idemitsuでんきのほうが最大12円高くなります
- 北海道エリアで月120kWhまで。同じ額です
- 車を持っていない、または出光以外で給油する。電気の差だけになります
- いまの契約が、この記事の比べる相手と違う(東京電力エナジーパートナーや、東京ガス・北海道電力の別のプラン)。この記事の差はそのまま当てはまりません
契約期間は、契約が成立した年の12月31日までで、その後は1年ごとの自動更新です。契約期間の途中でやめても違約金はかかりません。 支払いは原則クレジットカードか口座振替です。
燃料費調整が同じ額で続くとは限らない(北海道エリア)
東京エリアは算式の係数・基準燃料価格・基準単価が同じなので、どちらかが変えない限り、2社の単価はそろう作りです。
北海道エリアは事情が違います。政府の支援を引いた後の単価で、2026年9月分(−9.49円)と10月分(−8.04円)は、idemitsuでんきと北海道電力が同じでした。10月分の−8.04円から支援の3.50円を戻すと、表の−4.54円になります。ただ、北海道電力の算式は手元に無く、同じ算式かは確かめていません。
もう1つ、燃料費調整の上限の違いがあります。北海道電力の従量電灯Bは規制料金で、燃料費調整に上限があります。idemitsuでんきの北海道の約款(電気需給約款)には、上限の定めが見当たりません。燃料の値段が大きく上がった月は、燃料費調整が同じ額にならず、差が縮むか逆になることがあります。
燃料費調整の単価だけを会社どうしで比べられない理由は、燃料費調整単価の比較は意味がないに書きました。政府の支援がいつまでかは電気代の補助金はいつ終了?で扱っています。
この記事の条件
- 料金表の取得日:idemitsuでんき 2026年9月17日、東京ガス 2026年9月5日、北海道電力 2026年9月6日(燃料費調整は9月7日)
- 燃料費調整は2026年10月分(9月使用分)。政府の支援(3.50円)を引く前の値でそろえました。毎月変わります
- 金額はすべて税込
- 30A契約。東京エリアの基本料金の差は10Aから60Aまで1〜6銭、北海道エリアはどの契約アンペアでも同じ額です
- 比べたのは各社1プランずつ。東京ガスや北海道電力の別のプラン、セット割、ポイントは入れていません
- 東京エリアの比べる相手は東京ガスです。東京電力エナジーパートナーの料金は取得していません
- idemitsuでんきはSプランです。オール電化プランなど、ほかのプランは計算していません
- 料金は改定されます。契約する前に、各社の公式ページで確かめてください
出典:出光興産「Sプラン要綱(東京電力管内・北海道電力管内)」「電気需給約款(低圧)」「2026年10月分電気料金の燃料費調整について」「クルマ特割利用規約」「電力供給に関する重要事項説明書」、東京ガス「基本プラン」「燃料費調整制度」、北海道電力「従量電灯A・B料金早見表(2026年10月分料金適用)」「国が実施する電気・ガス料金支援による電気料金・都市ガス料金の値引きについて」(いずれも公式ページ)。