生活費の分岐点

idemitsuでんきと東京ガスの差は300kWhで月155円

本記事にはプロモーションが含まれます。

電気・ガス 公開 2026-09-27 データ取得 2026-09-17

東京エリア・月300kWhで 155円安い 東京ガス 基本プランと比べた額。北海道電力 従量電灯Bとは267円

この記事の根拠

  • 独自集計 idemitsuでんき Sプラン(東京電力管内)の燃料費調整の係数・基準燃料価格86,100円・基準単価は、東京ガス 基本プランと同じで、基本料金30Aの差は0.03円 出光興産「Sプラン要綱(東京電力管内)」「電気需給約款(低圧)」PDFと、東京ガス「基本プラン」「燃料費調整制度」ページ / 2026-09-17取得
  • 独自集計 30A・月300kWhの月額は、東京エリアでidemitsuでんきが155円、北海道エリアで267円安い。1円未満を切り捨てた月額で、東京は月134kWh、北海道は月121kWhから安くなる 各社の料金表と、出光興産が2026年8月31日に公表した2026年10月分の燃料費調整単価(支援反映前)、再エネ賦課金4.18円/kWhから計算(scripts/watch/idemitsu.mjs) / 2026-09-17取得
  • 独自集計 北海道電力 従量電灯Bの2026年10月分の燃料費等調整単価−8.04円は、政府の支援3.50円を引いた後の値で、この値で計算した早見表の150kWh 6,217円・300kWh 12,009円と計算が一致する 北海道電力「従量電灯A・B料金早見表(2026年10月分料金適用)」PDFと「国が実施する電気・ガス料金支援による電気料金・都市ガス料金の値引きについて」ページ / 2026-09-17取得
  • 独自集計 クルマ特割のガソリンコースは1Lにつき2円・月100Lまで、EVコースは電気料金から月200円で、1契約につき1コース。紙のお知らせの郵送は月額220円、契約終了の違約金は無い 出光興産「クルマ特割利用規約」「電力供給に関する重要事項説明書」「電気需給約款(低圧)」PDF / 2026-09-17取得

データの取得方法と計算の方針

idemitsuでんきは、出光興産の電気です。ガソリンの割引も付けられますが、電気代そのものがいくら変わるかは、住んでいるエリアと使う量で決まります。

東京エリアは東京ガスの基本プラン、北海道エリアは北海道電力の従量電灯Bを相手に、idemitsuでんきのSプランを同じ条件で並べました。答えは、月300kWhで東京155円、北海道267円、idemitsuでんきのほうが安いです。月額の1.5〜2.0%ほどなので、差は小さいです。

東京エリアで東京電力エナジーパートナーと契約している人との比較ではありません。ほかのエリアの料金表も計算していません。

説明漫画。東京エリア・月300kWhでidemitsuは月155円安い。10,437円−10,282円=155円
数字の出典:30A契約・2026年10月分・支援を引く前

比べた2組と、そろえた条件

エリア idemitsuでんき 比べる相手
東京 Sプラン(東京電力管内) 東京ガス 基本プラン
北海道 Sプラン(北海道電力管内) 北海道電力 従量電灯B

1か月の請求は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の4つの合計です。この4つを、2社で次のようにそろえました。

  • 契約は30A
  • 燃料費調整は同じ月(2026年10月分の料金=9月使用分)の単価。 政府の電気・ガス料金支援を引く前の値で、東京−5.80円、北海道−4.54円です。支援の対象は2026年10月分の料金(9月使用分)までなので、11月分からは支援の無い単価になります。記事を書いた9月時点で出ていた最新の月の値です
  • 税込です
  • 再エネ賦課金は4.18円/kWh。 全国一律なので両社同じです
  • 月額は1円未満を切り捨て、差は切り捨てた月額どうしの引き算です

セット割やポイントは入れていません。車の割引は後で別に出します。

東京エリア:差がつくのは電力量料金だけ

東京ガス 基本プラン idemitsuでんき Sプラン 差
基本料金 30A 935.22円 935.25円 0.03円高い
第1段階(120kWhまで) 29.70円 29.80円 0.10円高い
第2段階(120kWhを超え300kWhまで) 35.69円 34.76円 0.93円安い
第3段階(300kWhを超える分) 39.50円 37.10円 2.40円安い
燃料費調整(2026年10月分・支援前) −5.80円 −5.80円 同じ

燃料費調整は算式の中身が同じです。 idemitsuでんきの約款と東京ガスの公式ページに載っている係数・基準燃料価格(86,100円)・基準単価(0.183円)が、すべて一致しました。2026年10月分の単価も、支援を引く前・引いた後とも同じ値です。

基本料金の差は30Aで3銭です。差がつくのは電力量料金だけで、最初の120kWhはidemitsuでんきが0.10円高く、それを超えると0.93円安くなります。

使用量 東京ガス 基本プラン idemitsuでんき 差
100kWh 3,743円 3,753円 +10円
120kWh 4,304円 4,316円 +12円
150kWh 5,326円 5,311円 −15円
200kWh 7,030円 6,968円 −62円
300kWh 10,437円 10,282円 −155円
400kWh 14,225円 13,830円 −395円
500kWh 18,013円 17,378円 −635円

月134kWhから、idemitsuでんきのほうが安くなります。 133kWhは切り捨てるとどちらも4,747円で同じ額です(切り捨てる前はidemitsuでんきが0.06円安い)。133kWhまでは同じ額か高く、その差は120kWhのときの12円が最大です。

300kWhの差155円の中身は、ほぼ第2段階です。

  • 第1段階:120kWh×0.10円=12円 高い
  • 第2段階:180kWh×0.93円=167.40円 安い
  • 基本料金:0.03円 高い

12円と0.03円を足して167.40円から引くと、155.37円安い計算です。1年続くと、155円×12か月=1,860円になります。

北海道エリア:120kWhまでは同じ額

北海道電力 従量電灯B idemitsuでんき Sプラン 差
基本料金 30A 1,254円 1,254円 同じ
第1段階(120kWhまで) 35.69円 35.69円 同じ
第2段階(120kWhを超え280kWhまで) 41.98円 40.74円 1.24円安い
第3段階(280kWhを超える分) 45.70円 42.27円 3.43円安い
燃料費調整(2026年10月分・支援前) −4.54円 −4.54円 同じ

基本料金と第1段階の単価が同じなので、120kWhまでは同じ額です。121kWh目から、idemitsuでんきのほうが1kWhにつき1.24円安くなります。

使用量 北海道電力 従量電灯B idemitsuでんき 差
100kWh 4,787円 4,787円 ±0円
120kWh 5,493円 5,493円 ±0円
150kWh 6,742円 6,705円 −37円
200kWh 8,823円 8,724円 −99円
300kWh 13,059円 12,792円 −267円
400kWh 17,593円 16,983円 −610円
500kWh 22,127円 21,174円 −953円

300kWhの差267円は、第2段階と第3段階の単価差から来ています。

  • 第2段階:160kWh×1.24円=198.40円 安い
  • 第3段階:20kWh×3.43円=68.60円 安い

198.40円+68.60円=267円です。1年続くと、267円×12か月=3,204円になります。

0 東京 100kWh 東京 100kWh: 10円 10円 東京 150kWh 東京 150kWh: -15円 -15円 東京 200kWh 東京 200kWh: -62円 -62円 東京 300kWh 東京 300kWh: -155円 -155円 東京 400kWh 東京 400kWh: -395円 -395円 東京 500kWh 東京 500kWh: -635円 -635円 北海道 100kWh 北海道 100kWh: 0円 0円 北海道 150kWh 北海道 150kWh: -37円 -37円 北海道 200kWh 北海道 200kWh: -99円 -99円 北海道 300kWh 北海道 300kWh: -267円 -267円 北海道 400kWh 北海道 400kWh: -610円 -610円 北海道 500kWh 北海道 500kWh: -953円 -953円
30A契約・同じ使用量での月額の差(idemitsuでんき Sプラン − 比べる相手)。マイナスはidemitsuのほうが安い。比べる相手は、東京エリアが東京ガス 基本プラン、北海道エリアが北海道電力 従量電灯B。燃料費調整は2026年10月分の支援反映前の値で両社同額、再エネ賦課金も両社同額。月300kWhで東京155円、北海道267円、idemitsuのほうが安い。各社公式の料金表から算出。

計算の確かめ

北海道電力は料金の単価表と同じPDFに、使用量ごとの請求額の早見表を載せています。早見表は政府の支援を引いた後の燃料費調整(−8.04円)で作られているので、同じ単価で計算して突き合わせました。

使用量 こちらの計算 北海道電力の早見表
150kWh 6,217円 6,217円
300kWh 12,009円 12,009円

一致しました。 支援を引いた後の単価で計算すると、300kWhは北海道電力12,009円、idemitsuでんき11,742円です。支援は両社とも同じ3.50円が引かれるだけなので、差は同じ267円になります。東京エリアも同じで、支援後は東京ガス9,387円、idemitsuでんき9,232円、差155円です。

差は月額の1〜2%

300kWhのときの差は、東京ガスの月額10,437円の1.5%、北海道電力の月額13,059円の2.0%です。

乗り換えで電気代が大きく下がる、という話ではありません。 料金表の作りが相手とほとんど同じで、段階の単価が少しずつ違うだけだからです。

小さい差なので、ほかの費用で簡単に消えます。idemitsuでんきは、電気料金のお知らせを紙で郵送してもらうと月220円かかります。郵送の手数料は約款で「月額」と決まっていて、毎月かかります。これを選ぶと、idemitsuでんきのほうが安くなるのは東京エリアで月328kWh、北海道エリアで月287kWhからです。300kWhでは、東京エリアは155円−220円で65円高くなり、北海道エリアは267円−220円=47円まで差が縮みます。

車の割引(クルマ特割)

idemitsuでんきには、電気の契約に付けられる車の割引が2つあります。1契約につき1つだけ選べます。

コース 割引 条件
ガソリンコース レギュラー・ハイオク・軽油が1Lにつき2円引き(月100Lまで) 申し込み時などに登録したクレジットカードやポイントカードで、出光が指定するサービスステーションで払う
EVコース 電気料金から月200円引き 契約者か同居家族の名義の電気自動車(外部充電ができるもの)があり、家に充電設備がある

ガソリンコースは、月100Lまでなので上限は月200円です。

  • 月20L:20L×2円=40円
  • 月40L:40L×2円=80円
  • 月100L:100L×2円=200円

月300kWh使う家で月40L給油すると、東京エリアは155円+80円=235円、北海道エリアは267円+80円=347円です。

東京エリアで使用量が少ない月の割高(最大12円、切り捨てる前は12.03円)は、給油7L分(7L×2円=14円)の割引で打ち消せます。6Lでは12円で、0.03円足りません。

一部のサービスステーションは対象外です。いつも給油する店が対象かどうかは、公式の検索ページで確かめる必要があります。

どういう人なら選択肢になるか

ここまでの計算から、条件を並べます。

使用量は、検針票に載っている1か月の使用電力量(kWh)で確かめます。

選択肢になりやすい人

  • 東京エリアで月134kWh以上、北海道エリアで月121kWh以上使う。使うほど差は開きます
  • 電気料金のお知らせをWebで見られる。紙の月220円を払うと、300kWhでは北海道エリアで差が47円に縮み、東京エリアでは逆に高くなります
  • 出光のサービスステーションで給油する車がある、または電気自動車と家の充電設備がある。電気の差に、給油月40Lなら80円、EVコースなら月200円が加わります

変えても差がほとんど出ない人

  • 東京エリアで月133kWhまで。同じ額か、idemitsuでんきのほうが最大12円高くなります
  • 北海道エリアで月120kWhまで。同じ額です
  • 車を持っていない、または出光以外で給油する。電気の差だけになります
  • いまの契約が、この記事の比べる相手と違う(東京電力エナジーパートナーや、東京ガス・北海道電力の別のプラン)。この記事の差はそのまま当てはまりません

契約期間は、契約が成立した年の12月31日までで、その後は1年ごとの自動更新です。契約期間の途中でやめても違約金はかかりません。 支払いは原則クレジットカードか口座振替です。

燃料費調整が同じ額で続くとは限らない(北海道エリア)

東京エリアは算式の係数・基準燃料価格・基準単価が同じなので、どちらかが変えない限り、2社の単価はそろう作りです。

北海道エリアは事情が違います。政府の支援を引いた後の単価で、2026年9月分(−9.49円)と10月分(−8.04円)は、idemitsuでんきと北海道電力が同じでした。10月分の−8.04円から支援の3.50円を戻すと、表の−4.54円になります。ただ、北海道電力の算式は手元に無く、同じ算式かは確かめていません。

もう1つ、燃料費調整の上限の違いがあります。北海道電力の従量電灯Bは規制料金で、燃料費調整に上限があります。idemitsuでんきの北海道の約款(電気需給約款)には、上限の定めが見当たりません。燃料の値段が大きく上がった月は、燃料費調整が同じ額にならず、差が縮むか逆になることがあります。

燃料費調整の単価だけを会社どうしで比べられない理由は、燃料費調整単価の比較は意味がないに書きました。政府の支援がいつまでかは電気代の補助金はいつ終了?で扱っています。

この記事の条件

  • 料金表の取得日:idemitsuでんき 2026年9月17日、東京ガス 2026年9月5日、北海道電力 2026年9月6日(燃料費調整は9月7日)
  • 燃料費調整は2026年10月分(9月使用分)。政府の支援(3.50円)を引く前の値でそろえました。毎月変わります
  • 金額はすべて税込
  • 30A契約。東京エリアの基本料金の差は10Aから60Aまで1〜6銭、北海道エリアはどの契約アンペアでも同じ額です
  • 比べたのは各社1プランずつ。東京ガスや北海道電力の別のプラン、セット割、ポイントは入れていません
  • 東京エリアの比べる相手は東京ガスです。東京電力エナジーパートナーの料金は取得していません
  • idemitsuでんきはSプランです。オール電化プランなど、ほかのプランは計算していません
  • 料金は改定されます。契約する前に、各社の公式ページで確かめてください

出典:出光興産「Sプラン要綱(東京電力管内・北海道電力管内)」「電気需給約款(低圧)」「2026年10月分電気料金の燃料費調整について」「クルマ特割利用規約」「電力供給に関する重要事項説明書」、東京ガス「基本プラン」「燃料費調整制度」、北海道電力「従量電灯A・B料金早見表(2026年10月分料金適用)」「国が実施する電気・ガス料金支援による電気料金・都市ガス料金の値引きについて」(いずれも公式ページ)。

よくある質問

idemitsuでんきにすると、電気代はいくら安くなりますか?

30A契約・月300kWhで、東京エリアは月155円、北海道エリアは月267円です。 比べる相手は東京エリアが東京ガスの基本プラン、北海道エリアが北海道電力の従量電灯Bです。月額に対して1.5%と2.0%なので、差は小さいです。使う量が多いほど差は開き、月400kWhでは東京395円、北海道610円になります。

使用量が少ないと高くなりますか?

東京エリアでは月133kWhまで、idemitsuでんきのほうが同じ額か少し高くなります。 最初の120kWhまでの単価が0.10円高いためで、差は最大でも12円です。北海道エリアは120kWhまで単価も基本料金も北海道電力と同じなので、同じ額になります。

燃料費調整は違わないのですか?

2026年10月分は両社とも同じ単価です。 東京エリアはidemitsuでんきと東京ガスの算式(係数・基準燃料価格・基準単価)がすべて同じで、どちらも−5.80円(政府の支援を引く前)でした。北海道エリアは、支援を引いた後の単価が2026年9月分・10月分とも北海道電力の公表値と同じでしたが、算式が同じかは確かめていません。北海道電力の従量電灯Bには燃料費調整の上限があり、idemitsuでんきの約款には上限の定めが見当たりません。

ガソリンの割引はいくらですか?

レギュラー・ハイオク・軽油が1Lにつき2円引きで、月100Lまでです。 月の上限は200円になります。申し込み時などに登録したクレジットカードやポイントカードで、出光が指定するサービスステーションで払ったときに引かれます。外部充電ができる電気自動車を持っていて家に充電設備がある人向けの、電気料金から月200円引くコースもありますが、2つのコースは同時に使えません。