市場連動型の電気は18時が最も高い。7時と12円差
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漫画でわかる全10コマ
この記事の計算を漫画にしました。コマは横に送って読めます。










漫画の中の数字の出典:JEPXスポット市場の約定結果(東京エリア・時間帯別に平均)(本文でも同じ数字を使っています)
この記事の根拠
- 独自集計 2026年度の東京エリアは18時台が28.22円/kWhで最も高く、7時台の15.91円との差は12.31円(1.8倍)である
- 独自集計 12時台は0.01円/kWhで約定したコマが5.9%あった
- 独自集計 高い時間と安い時間の差は2025年度(通年)が6.51円、2026年度(4月1日から9月7日まで)が12.31円である
市場連動型の電気料金は、卸電力市場の価格が1kWhあたりの単価に乗ります。その価格は30分ごとに変わります。
月平均だけを見ていると、この中の振れが見えません。時間帯ごとに集計しました。
18時が山、7時と12時が谷
2026年4月1日から9月7日までの160日ぶん(2026年9月6日取得。スポット市場は翌日分を約定するため9月7日分まで入っています)で計算した、東京エリアのエリアプライスの平均です(税抜・円/kWh)。表は24時間のうち12の時間帯を抜き出したもので、全時間帯は上のグラフにあります。「最も高い」「最も安い」はこの範囲・この平均での話で、日ごとの順番は変わります。
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| 時間帯 | 単価 | 時間帯 | 単価 | |
|---|---|---|---|---|
| 0時 | 17.87円 | 12時 | 16.09円 | |
| 3時 | 17.92円 | 14時 | 21.75円 | |
| 5時 | 18.02円 | 16時 | 23.82円 | |
| 7時 | 15.91円 | 18時 | 28.22円 | |
| 9時 | 17.89円 | 20時 | 22.91円 | |
| 11時 | 17.44円 | 22時 | 21.26円 |
最も高い18時台と、最も安い7時台の差は12.31円です。倍率で1.8倍になります。
昼には0.01円で約定するコマがある
12時台の16.09円は、24時間のうち2番目に安い値です。夜中の3時台(17.92円)より安くなっています。
この時間帯には、0.01円で約定しているコマがあります。 次の表は、160日のうち、その時間帯の30分コマが0.01円で約定した日の割合です(1時間に含まれる2コマの平均。集計では0.02円以下を数えています)。
| 時間帯 | 0.01円で約定したコマの割合 |
|---|---|
| 10時 | 5.3% |
| 11時 | 5.6% |
| 12時 | 5.9% |
| 13時 | 1.9% |
| 18時 | 0% |
0.01円で約定したコマは、ほかに7時台(1.6%)、8時台(3.2%)、9時台(4.1%)、14時台(1.9%)などにもあります。なぜその時間に安くなるのかは、価格だけのこのデータからは分かりません。7時台が最も安い理由も同じです。
18時台の28.22円は、12時台の1.75倍です。
動かせる量ぶんだけ効く
市場価格をそのまま使うプランなら、この差が単価に乗ります。ここでは、昼の谷の真ん中にあたる12時台へ移す例で計算します(いちばん安い7時台へ移す場合の差は12.31円です)。
18時台 28.22円 − 12時台 16.09円 = 12.13円/kWh(税抜)
月30kWhを移すと 12.13 × 30 × 1.1 = 税込400円
月の使用量(たとえば300kWh)の全部を動かせるわけではありません。 冷蔵庫や照明のように時間を選べないものがあります。動かせるのは洗濯乾燥機、食洗機、電気温水器、EVの充電など、始める時刻を決められるものに限られます。
その量ぶんだけの効果になります。月30kWhで400円、月100kWhで税込1,334円です。
高い帯は14時から23時まで
1日の平均(48コマの平均)は19.92円です。それを上回る時間帯を並べると、きれいに1つの塊になります。
0時 ─────────── 13時 平均を下回る(14時間)
14時 ────────── 23時 平均を上回る(10時間)
| 時間 | 平均単価 | |
|---|---|---|
| 安い帯(0時〜13時) | 14時間 | 17.42円 |
| 高い帯(14時〜23時) | 10時間 | 23.43円 |
差は6.01円です。昼だけでなく、深夜から昼過ぎまでの14時間がまとめて安い側でした。夜中の3時台(17.92円)と昼の12時台(16.09円)は、どちらも平均より下です。
分かれ目は14時です。ここから上がり始めて18時に山が来ます。
前年度と並べると、差の金額が大きい
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| 最高 | 最安 | 差 | 倍率 | |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 18時 16.20円 | 12時 9.69円 | 6.51円 | 1.7倍 |
| 2026年度 | 18時 28.22円 | 7時 15.91円 | 12.31円 | 1.8倍 |
倍率はほとんど変わっていません。 変わったのは単価そのもので、差の金額は6.51円と12.31円で、約1.9倍です。なお最も安い時間帯は、2025年度が12時台、2026年度が7時台で、同じ時間どうしの比較ではありません。
ただし、期間が揃っていません。2025年度は4月〜翌3月の通年(冬を含む)、2026年度は4月1日〜9月7日の160日ぶん(冬を含まない)です。季節の違いも混ざっているので、「去年より広がった」とまでは言い切れません。
市場全体が上がっている話は市場連動型の電気が値上がり。東京は前年比+58%で書いています。
この集計の限界
単純平均です。 日ごとの重み付けはしていません。160日を平均した形で、日ごとの形は見ていません。
東京エリアだけです。 JEPXはエリアごとに価格を公表しており、他のエリアは含めていません。
税抜です。 JEPXの公表値は税抜で、小売の単価と足すときは消費税の扱いを揃える必要があります。
小売のプランが市場価格をそのまま使うとは限りません。 事業者ごとに係数や上限がつく場合があります。契約中のプランの計算式を確認してください。
固定単価のプランには関係ありません。 時間帯で単価が動くのは市場連動型だけです。
出典:一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)スポット市場の約定結果(https://www.jepx.jp/)。2025年度・2026年度の公表データから、30分コマごとに集計しました。