生活費の分岐点

北海道電力の料金は1kWh目から35.69円。東京と比較

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電気・ガス 公開 2026-10-05 データ取得 2026-09-06

同じ300kWhで月 2,244円の差 北海道電力 従量電灯B と 東京ガス 基本プラン。燃料費調整を除く

漫画でわかる全11コマ

この記事の計算を漫画にしました。コマは横に送って読めます。

説明漫画。北海道電力は、使いはじめの1kWhから35.69円。東京ガスの2段目と同じ単価。安い1段目が無い
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漫画の中の数字の出典:北海道電力 従量電灯B・東京ガス 基本プラン(30A)(本文でも同じ数字を使っています)

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この記事の根拠

  • 独自集計 北海道電力 従量電灯Bの第1段階は35.69円/kWhで、東京ガス 基本プランの第2段階と同じ単価である 北海道電力「従量電灯」の料金単価表と、東京ガス「基本プラン」の料金表 / 2026-09-06取得
  • 独自集計 基本料金は30Aで北海道電力1,254円、東京ガス935.22円で318.78円の差がある 同上の両社の料金単価表 / 2026-09-06取得
  • 独自集計 同じ30A・月300kWhでの月額の差は2,244円で、年にすると26,930円になる 両社の基本料金と段階別の電力量料金から計算。燃料費調整額と再エネ賦課金は含まない / 2026-09-06取得

データの取得方法と計算の方針

電気料金は電力会社ごとに違います。同じ使用量でも、住んでいる場所で額が変わります。

北海道電力の従量電灯Bと、東京ガスの基本プランを同じ条件で並べました。

単価が1段ずれている

北海道電力 東京ガス
基本料金 30A 1,254円 935.22円
第1段階 35.69円(〜120kWh) 29.70円(〜120kWh)
第2段階 41.98円(〜280kWh) 35.69円(〜300kWh)
第3段階 45.70円(280kWh超) 39.50円(300kWh超)

北海道電力の第1段階と、東京ガスの第2段階が、どちらも35.69円です。

北海道では最初の1kWhから、東京の2段階目と同じ単価で始まります。使い始める前から1段上にいる形です。

段階の区切りも違います。北海道電力は280kWh、東京ガスは300kWhで最上位に入ります。北海道電力のほうが20kWh早く45.70円の帯に届きます。

使用量ごとの差

100kWh 100kWh: 918円 918円 150kWh 150kWh: 1,226円 1,226円 200kWh 200kWh: 1,541円 1,541円 300kWh 300kWh: 2,244円 2,244円 400kWh 400kWh: 2,864円 2,864円 500kWh 500kWh: 3,484円 3,484円
同じ使用量・同じ30A契約での月額の差(北海道電力 従量電灯B − 東京ガス 基本プラン)。基本料金と電力量料金だけで、燃料費調整額と再エネ賦課金は含まない。月300kWhで2,244円、年にすると26,930円の差。使う量が増えるほど差が開くのは、段階の区切りと単価がどちらも北海道電力のほうが高いため。両社公式の料金表から算出。

30A契約、基本料金と電力量料金だけの比較です。燃料費調整額は入れていません。

使用量 北海道電力 東京ガス 差
100kWh 4,823円 3,905円 +918円
150kWh 6,796円 5,570円 +1,226円
200kWh 8,895円 7,354円 +1,541円
300kWh 13,168円 10,923円 +2,244円
400kWh 17,738円 14,873円 +2,864円
500kWh 22,308円 18,823円 +3,484円

月300kWhで2,244円、年にすると26,930円です(年額は1円未満まで入れた月2,244.18円を12倍)。

これは燃料費調整額を除いた差です。燃料費調整を足すと、差は変わります。燃料費調整単価は計算の仕方が会社ごとに違うので、単価どうしを並べて比べることはできません。 できるのは、それぞれの月額に「単価×使用量」を足して、足した後の月額どうしで比べることです。

2026年10月分の燃料費調整単価は、政府の電気・ガス料金支援(1kWhあたり3.50円)を引く前で北海道電力−4.54円/kWh、東京ガス−5.80円/kWhです。引いた後は北海道電力−8.04円/kWh、東京ガス−9.30円/kWhです。東京ガスの値は公表単価ではなく、公式ページの算式から出した計算値です。

どちらでそろえても、東京ガスのほうが1kWhあたり1.26円多く引かれます。300kWhでは1.26円×300kWh=378円なので、差は約378円広がり、月約2,622円になります。

使う量が増えるほど差が開きます。基本料金の差は318.78円で固定ですが、単価の差が全部の段階で効いてくるためです。

一方で、倍率で見ると少なく使う家ほど割高です。北海道電力の月額は東京ガスの、100kWhで1.235倍、300kWhで1.205倍、500kWhで1.185倍でした。基本料金の差(318.78円)が、使用量が少ないほど月額の中で大きな割合を占めるためです。

「電気代を下げる」記事が地域で成り立たない理由

料金表がこれだけ違うので、「◯円下がる」と書いてある記事は、どこの料金表で計算したかを見ないと意味がありません。

たとえば当サイトの電気の記事には、東京エリアの料金表で計算したものがあります。北海道の料金表では同じ計算になりません。 比べる相手の単価が第1段階だけで5.99円高く、段階の区切りも違うので、どちらが安くなるかの境目も別の位置に来ます。

料金の記事を読むときは、どのエリア・どの会社の料金表で計算したかを先に確認してください。

自由料金には上限が無い

北海道電力には「エネとく」など自由料金のメニューもあります。従量電灯より安く見えることがありますが、公式ページにこう書かれています。

規制料金メニュー(従量電灯などの特定小売供給約款に基づく料金メニュー)には、燃料費調整単価の算定に用いる平均燃料価格に上限がある一方、自由料金メニュー(エネとくポイントプランなどの電気標準約款[低圧]ならびに需給契約要綱などに基づく料金メニュー)においては上限を設定しておりませんので、燃料価格が高騰した場合には、自由料金メニューのご請求額の方が高くなる可能性があります。

上限があるのは従量電灯のほうです。 単価の比較だけで自由料金に移ると、燃料価格が上がった月に逆転する可能性があります。

この記事の限界

表の金額に燃料費調整額と再エネ賦課金は含んでいません。 燃料費調整は会社ごとに計算の前提が違うため、単価どうしは比べられません(燃料費調整単価の比較は無意味だった)。再エネ賦課金は全国一律なので、差を見るときには相殺されます。

使用量が同じ場合の比較です。 寒冷地では暖房や給湯で使用量そのものが変わりますが、地域別の使用量のデータは取得していません。ここで示したのは「同じ量を使ったらいくら違うか」だけです。

従量電灯Bどうしではありません。 比較相手は東京ガスの基本プラン(自由料金)です。同じ土俵で並べるのが目的で、契約の種類は揃えていません。

取得日時点の料金表です。 改定されます。契約前に公式ページで確認してください。


出典:北海道電力「従量電灯」料金単価表、東京ガス「基本プラン」料金表(いずれも公式ページ)。

よくある質問

北海道の電気代はなぜ高いのですか?

理由までは調べていませんが、料金表の作りは示せます。 北海道電力(従量電灯B)の第1段階は35.69円/kWhで、これは東京ガス(基本プラン)の第2段階と同じ単価です。つまり最初の1kWhから、東京の2段階目の水準で始まります。基本料金も30Aで1,254円と、東京ガスの935.22円より318.78円高くなっています。

どのくらい差が出ますか?

同じ使用量・同じ30A契約で、月300kWhなら2,244円です。 年にすると26,930円になります。使用量が増えるほど差は開き、月500kWhでは3,484円になります。ただしこれは基本料金と電力量料金だけの比較で、燃料費調整額と再エネ賦課金は含んでいません。2026年10月分の燃料費調整を、政府支援を引く前どうし(北海道電力−4.54円・東京ガス−5.80円、東京ガスは算式からの計算値)か引いた後どうし(−8.04円・−9.30円)でそろえて月額に足すと、東京ガスのほうが1kWhあたり1.26円多く引かれるため、300kWhの差は約378円広がって約2,622円です。

段階の区切りも違うのですか?

違います。 北海道電力は120kWhと280kWhで段階が変わり、東京ガスは120kWhと300kWhです。北海道電力のほうが20kWh早く最上位の段階に入ります。281kWh目から45.70円がかかる計算です。

他のプランなら安くなりますか?

別のメニューがあります。 北海道電力には「エネとく」など自由料金のメニューがあり、単価が違います。ただし公式ページに、規制料金(従量電灯など)には燃料費調整の上限がある一方、自由料金メニューには上限を設定していないと明記されています。燃料価格が上がった月は自由料金のほうが高くなる可能性があります。