生活費の分岐点

免許返納の6割は75歳以上。その割合は東京だと36.4%

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車・バイクの維持費 公開 2026-09-19 データ取得 2026-09-07

免許を自主返納した人のうち、75歳以上は 60% 令和7年中の申請取消435,067件。富山は80.8%、東京は36.4%

この記事の根拠

  • 独自集計 令和7年中の申請取消(自主返納)は435,067件で、75歳以上が60%、85歳以上が15.8%を占める 警察庁交通局運転免許課「運転免許統計(令和7年版)」の都道府県別 申請取消件数の表 / 2026-09-07取得
  • 独自集計 返納に占める75歳以上の割合は富山80.8%、東京36.4%。85歳以上は長野31.7%、東京5.6% 同表の年齢別件数から算出。北海道は5方面を合算、東京は警視庁の行 / 2026-09-07取得
  • 独自集計 運転経歴証明書の交付は令和7年中に297,359件で、同じ年の申請取消の68.3%にあたる 同統計の都道府県別 運転経歴証明書交付件数の表 / 2026-09-07取得
  • 独自集計 75歳以上の運転免許保有者は令和7年末に8,350,427人で、前年から5.7%増えた 同統計の年齢階層別 運転免許保有者数 / 2026-09-07取得
  • 独自集計 車を持たなければかからない税と自賠責は、軽自動車で年22,870円、1〜1.5L・車両重量1.0t超1.5t以下の普通車で年51,625円 地方税法 第154条・第448条、租税特別措置法 第90条の11、国土交通省の自賠責保険料表から scripts/watch/kei-futsu.mjs で算出 / 2026-09-11取得

データの取得方法と計算の方針

警察庁の「運転免許統計」には、都道府県別の自主返納(申請取消)件数が、年齢別の内訳つきで載っています。

並べると、返す人の年齢が県で大きく違いました。

説明漫画。返納のうち75歳以上、東京は36.4%。富山80.8% ÷ 東京36.4% = 2.2倍
数字の出典:警察庁「運転免許統計」令和7年版

全国では435,067件

令和7年中の申請取消件数です。年齢で区切ると、こうなります。

年齢 返納に占める割合
65歳以上 95%
70歳以上 86.2%
75歳以上 60%
80歳以上 38.8%
85歳以上 15.8%

返す人の6割は75歳以上です。 85歳以上も6人に1人ほどいます。

一方で、75歳以上の免許保有者は令和7年末に8,350,427人で、前の年から5.7%増えました。 返す人がいても、その年齢に達する人のほうが多い状態です。

75歳以上の割合は県で2.2倍ちがう

返納のうち75歳以上が占める割合を、都道府県で並べました。

多い県 割合 少ない県 割合
富山 80.8% 東京 36.4%
群馬 79.4% 大阪 44%
福井 78.4% 神奈川 52.8%
長野 78.3% 兵庫 53.6%
山形 78% 埼玉 53.7%

富山では返納の8割が75歳以上ですが、東京では6割以上が75歳未満で返しています。

85歳以上に絞ると、開きはもっと大きくなります。

多い県 割合 少ない県 割合
長野 31.7% 東京 5.6%
山形 30% 大阪 7.3%
山梨 28.8% 神奈川 8.6%

長野と東京で5.7倍です。 長野では返納した3人に1人近くが85歳以上、東京では18人に1人ほどです。

大都市ほど返した人に占める高齢の人の割合が低く、世帯あたりの車の台数が多い県ほど高い、という並びになっています。ただし、これは返した人の年齢構成が違うだけで、「若いうちに返している」とまでは言えません。免許を持っている人の年齢構成も県で違えば、同じように差が出るからです。理由はこの統計には書かれていません。

なお、ここで持ち出した世帯あたりの車の台数そのものも、県で大きく違います。福井の1.654台から東京の0.401台まで、4.12倍の開きがあります(車の保有台数は1世帯1.001台、都道府県で4.12倍ひらく)。

東京は件数が最多、世帯あたりでは最少

東京の返納は42,066件で、全国でいちばん多い県です。ただ、世帯数で割ると順位が変わります。

1,000世帯あたり
山形 11.78件
静岡 9.64件
香川 9.34件
富山 9.25件
北海道 5.44件
沖縄 5.42件
東京 5.41件

山形と東京・沖縄で2.2倍です。 世帯数は自動車検査登録情報協会の統計から借りたので、基準日が返納件数とずれています。目安として見てください。

運転経歴証明書は297,359件

返納すると、希望すれば運転経歴証明書を受け取れます。運転免許証の代わりの身分証明書として使えるものです。

令和7年中の交付は297,359件で、同じ年の返納435,067件の**68.3%**にあたります。

ただし、これは「受け取った人の割合」ではありません。証明書は返納から5年以内なら申請できるので、前の年までに返した人の分も入っています。沖縄は返納3,918件に対して証明書4,035件で、**103%**と100%を超えていました。

車も手放すと、止まる費用

免許を返しても、車を持っていれば税と保険はかかります。車も手放した場合に、かからなくなる額のうち、法令で決まっている部分だけを出しました(自家用の乗用車・自動車税2年と2年車検の重量税と自賠責24か月を1年あたりに直したもの)。

表の額は、令和元年10月以後に登録した車の額です。

1年あたり
軽自動車 22,870円
普通車 1L以下・車両重量1.0t以下 42,025円
普通車 1〜1.5L・1.0t超1.5t以下 51,625円
普通車 1.5〜2L・1.0t超1.5t以下 57,125円

返納する世代の車は、それより前に登録したものが多いはずです。令和元年9月以前に登録し、まだ13年を超えていない車(いまなら登録から約7〜13年)は自動車税の額が高く、1〜1.5L・1.0t超1.5t以下の普通車なら次の額になります。

1年あたり
普通車 1〜1.5L・1.0t超1.5t以下(令和元年9月以前の登録・13年未満) 55,625円

2年ぶんで、自動車税34,500円×2+重量税24,600円+自賠責17,650円=111,250円です。

長く乗っている車は、13年を超えると税が上がっています。13年超の軽自動車なら年25,770円、1〜1.5L・1.0t超1.5t以下の普通車なら年65,525円です(13年を超えた車の税は、2年で21,400円上がる)。

内訳と、軽と普通車の差は別に計算しました(軽と普通車の差、法定費用はほぼ税。自賠責は110円差)。

燃料・任意保険・駐車場・整備代は、この表に入っていません。 そちらのほうが額は大きいことが多く、人によって大きく違います。

この記事の限界

数えているのは申請取消件数です。 更新をしないまま期限が切れた場合などは入っていません。

北海道は5方面(道本部・函館・旭川・釧路・北見)を合算しました。 東京は警視庁の行です。47都道府県の合計が表の合計と一致することを確かめています。

世帯あたりの件数は、別の統計の世帯数で割っています。 基準日が違うので目安です。

費用は標準税率と、離島以外・沖縄県を除く地域の自賠責です。 実際の自動車税は都道府県の条例で決まります。

情報は記載の取得日時点のものです。


出典:警察庁交通局運転免許課「運転免許統計(令和7年版)」、地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第154条・第448条・附則第12条の4・第30条、租税特別措置法(昭和三十二年法律第二十六号)第90条の11・第90条の11の3(いずれもe-Gov法令検索)、国土交通省 自賠責保険料表、一般財団法人自動車検査登録情報協会の世帯数。

よくある質問

免許返納は何歳の人が多いですか?

75歳以上が60%です。 令和7年中の申請取消(自主返納)435,067件のうち、65歳以上が95%、70歳以上が86.2%、75歳以上が60%、80歳以上が38.8%、85歳以上が15.8%でした(警察庁「運転免許統計」令和7年版)。

返した人の年齢構成は都道府県で違いますか?

大きく違います。 返納のうち75歳以上が占める割合は、富山80.8%に対して東京36.4%で2.2倍の開きがあります。85歳以上に絞ると、長野31.7%、東京5.6%で5.7倍です。東京では6割以上が75歳未満で返しています。

運転経歴証明書は何件交付されていますか?

令和7年中は297,359件です。 同じ年の申請取消435,067件の68.3%にあたりますが、証明書は返納から5年以内なら申請できるため、前の年までに返納した人も含まれます。この割り算は「取得率」ではありません。沖縄は103%と100%を超えています。

免許を返して車も手放すと、いくら浮きますか?

税と自賠責だけで、軽自動車は年22,870円です。 普通車は1L以下・車両重量1.0t以下で年42,025円、1〜1.5L・1.0t超1.5t以下で年51,625円。燃料・任意保険・駐車場・整備代はこれとは別で、人によって大きく違います。