車の保有台数は1世帯1.001台、都道府県で4.12倍ひらく
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この記事の根拠
- 独自集計 令和8年3月末の自家用乗用車の世帯当たり普及台数は1.001台で、13年連続の減少である
- 独自集計 保有台数は2013年の59,113,976台から2026年の61,839,584台へ273万台増えており、同期間に世帯数は715万世帯増えている
- 独自集計 都道府県別では福井1.654台が最多、東京0.401台が最少で4.12倍の差があり、1台未満は8都道府県だけである
自動車検査登録情報協会が、毎年3月末時点の「自家用乗用車の世帯当たり普及台数」を公表しています。昭和50年から令和8年まで、52年分の推移と、都道府県別の内訳です。
令和8年は1世帯当たり1.001台でした。

13年連続で減っている
| 自家用乗用車の保有台数 | 61,839,584台 |
| 世帯数 | 61,747,140世帯 |
| 世帯当たり | 1.001台 |
過去最高は平成18年(2006年)の1.112台です。そこから0.111台下がりました。
協会の公表値で初めて1.000台になったのが平成8年(1996年)なので、30年ぶりの水準に戻ったことになります。平成8年は割り算し直すと0.9996台で、台数が世帯数を実際に上回ったのは平成9年(1997年)です。いまは割り算し直すと1.0015台で、台数が世帯数を上回っている差は92,444、約9万です。
平成18年の最高以降の20年で、前年を上回ったのは2回だけ(2012年と2013年)でした。「13年連続」はその後の2014年からです。
なお、公表値では2014年と2015年がどちらも1.069台で並んでいます。台数と世帯数から割り算し直すと1.06895台から1.06854台へ減っており、協会の「13年連続で減少」はこの値で数えたものと読めます。
減っているのは分母のほう
「減った」と聞くと、車の台数が減ったように読めます。台数を見ると逆でした。
| 2013年 | 2026年 | 伸び | |
|---|---|---|---|
| 自家用乗用車 | 59,113,976台 | 61,839,584台 | 104.6% |
| 世帯数 | 54,594,744世帯 | 61,747,140世帯 | 113.1% |
| 世帯当たり | 1.083台 | 1.001台 | −0.08台 |
車は273万台増えています。 同じ13年で、世帯は715万増えました。
分子も増えているのに、分母がそれより速く増えたので、割り算の答えが下がりました。
ただし、13年連続の減少が始まった平成26年(2014年)は、世帯数に外国人住民の世帯が加わった年です。この年の世帯の増加は1,357,621で、前年(423,269)や翌年(459,775)の約3倍でした。減少の一部は、分母の数え方が変わった段差です。
51年の全体で見ると、車は3.91倍、世帯は1.85倍になっています。長い目で見れば、車の増え方のほうがずっと大きい。近年だけ、世帯の増加が上回っています。
都道府県別で4.12倍
上位10県です。
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| 順位 | 都道府県 | 世帯当たり | 保有台数 | 世帯数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 福井 | 1.654台 | 510,420 | 308,526 |
| 2 | 山形 | 1.611台 | 679,933 | 422,173 |
| 3 | 富山 | 1.599台 | 702,678 | 439,525 |
| 4 | 群馬 | 1.549台 | 1,387,388 | 895,619 |
| 5 | 栃木 | 1.527台 | 1,347,260 | 882,123 |
| 6 | 長野 | 1.525台 | 1,385,938 | 908,721 |
| 7 | 福島 | 1.502台 | 1,204,201 | 801,621 |
| 8 | 茨城 | 1.495台 | 2,003,492 | 1,340,301 |
| 9 | 岐阜 | 1.494台 | 1,295,088 | 867,020 |
| 10 | 新潟 | 1.491台 | 1,374,937 | 921,970 |
上位7県が1.5台以上です。
1台に満たない側です。
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| 順位 | 都道府県 | 世帯当たり | 保有台数 | 世帯数 |
|---|---|---|---|---|
| 40 | 北海道 | 0.985台 | 2,771,071 | 2,814,047 |
| 41 | 千葉 | 0.912台 | 2,865,980 | 3,142,540 |
| 42 | 埼玉 | 0.905台 | 3,257,765 | 3,598,957 |
| 43 | 兵庫 | 0.874台 | 2,312,462 | 2,647,044 |
| 44 | 京都 | 0.778台 | 989,097 | 1,270,799 |
| 45 | 神奈川 | 0.658台 | 3,059,343 | 4,650,828 |
| 46 | 大阪 | 0.605台 | 2,793,620 | 4,618,574 |
| 47 | 東京 | 0.401台 | 3,119,169 | 7,778,945 |
1台に満たないのは、この8都道府県だけです。残る39県は1台以上あります。
福井1.654台と東京0.401台で、4.12倍の開きになります。
ここで台数そのものを見ると、話が反転します。東京の保有台数は311万台で、福井(51万台)の6倍あります。車の数では東京のほうが圧倒的に多い。世帯数が778万あるので、割ると最下位になります。
「車が少ない県」ではなく、「世帯あたりで割ると少なくなる県」です。
順位はほとんど動かない
前年の順位と比べたところ、47都道府県のうち動いたのは8県だけでした。
| 上がった | 下がった |
|---|---|
| 香川 23位 → 22位 | 滋賀 22位 → 23位 |
| 山口 29位 → 28位 | 宮城 28位 → 29位 |
| 青森 32位 → 31位 | 愛知 31位 → 32位 |
| 愛媛 35位 → 34位 | 高知 34位 → 35位 |
すべて隣どうしの入れ替わりです。1つ上がった県の真下に、1つ下がった県がいます。
香川と滋賀は同じ1.307台、愛媛と高知は0.001台差、山口と宮城、青森と愛知はどちらも0.009台差です。どの組も差は0.01台未満で、近い値の2県が前後しただけに見えます。上位・下位は前年と同じ顔ぶれです。
この記事の限界
世帯あたりであって、人あたりではありません。 世帯人数が減れば、同じ台数でも世帯当たりは下がります。1人暮らしが増えている地域ほど、この数字は下がりやすくなります。
「車離れ」の説明にはなりません。 ここで分かるのは、台数と世帯数のどちらがどれだけ動いたかだけです。買わなくなったのか、世帯の分かれ方が変わったのかは、この統計だけでは分けられません。
基準日が約3か月ずれています。 保有台数は3月末、世帯数は1月1日現在です。基準日が違うことは協会自身が説明しています。
平成26年から、世帯数に外国人住民の世帯が入っています。 その前後で分母の作り方が変わっているので、長期で見るときはその段差があります。
営業用は入っていません。 タクシーなどを除いた自家用の乗用車だけです。軽自動車は含みます。
出典:一般財団法人 自動車検査登録情報協会「令和8年 自家用乗用車の世帯当たり普及台数」。世帯数は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」。