生活費の分岐点

スマホの使用量が変動する人は最安プランが変わる

本記事にはプロモーションが含まれます。

通信・スマホ 公開 2026-09-26 データ取得 2026-09-02

平均が同じでも、振れ方だけで 6,600円 年額が変わるプランがある

この記事の根拠

  • 独自集計 平均使用量を同じに揃えて振れ方だけを変えると、楽天モバイルは年6,600円高くなり、IIJmioは年3,900円安くなる。平均を15.0GBにするとIIJmioは+900円、楽天モバイルは±0円になる 各社公式の料金表から段階と単価を取得し、平均を総務省の実測トラヒックに揃えた12か月ぶんの使用量で年額を計算(scripts/watch/hendou.mjs) / 2026-09-02取得
  • 独自集計 BB.exciteモバイル Flatプラン(音声)は、大きく振れると年24,816円から19,668円に下がり、大きく振れるパターンで最安になる BB.exciteモバイル公式の料金ページ(Flatプラン)から取得し、同じ計算に加えた / 2026-09-08取得
  • 独自集計 月間の平均データ量は15.42GB(1契約当たり月間延べトラヒック・上下合計15,786.1MBを1024で割った値) 総務省総合通信基盤局「我が国の移動通信トラヒックの現状」令和8年3月分の実測値 / 2026-09-03取得

データの取得方法と計算の方針

料金の比較記事は「毎月◯GB使う」前提で計算します。

実際には月によって振れます。 平均を同じに揃えたまま、振れ方だけを変えて年額を計算したところ、4つのパターンで最安のプランが4社に分かれました。

説明漫画。平均が同じでも、振れるだけで年6,600円高い。32,736円−26,136円=6,600円
数字の出典:各社公式の料金(楽天モバイル)

振れると年額が変わる

0 楽天モバイル Rakuten最強プラ 楽天モバイル Rakuten最強プラ: 6,600円 6,600円 IIJmio ギガプラン IIJmio ギガプラン: -3,900円 -3,900円 mineo マイピタ mineo マイピタ: -3,960円 -3,960円 BB.exciteモバイル Flat BB.exciteモバイル Flat: -5,148円 -5,148円
毎月ほぼ同じ使い方をした場合と比べて、月ごとに大きく振れた場合の年額の差。平均使用量はどちらも同じに揃えてある。プラスは振れると高くなるプラン、マイナスは安くなるプラン。差は段の数ではなく、平均・多い月・少ない月が料金の境目のどちら側にあるかで決まる。平均を15.42GBから15.0GBに動かすだけで、IIJmioは+900円、楽天モバイルは±0円に変わる。

平均はどのパターンも月15.42GBで揃えています。総務省の実測トラヒック(1契約当たり月間延べトラヒック、上下合計15,786.1MB)を1024で割ってGBにした値です。使う総量は同じです。

パターン 12か月の使い方
毎月ほぼ同じ 15.4GBを12か月
少し振れる 21.6GBの月と9.2GBの月を6か月ずつ交互
大きく振れる 27.7GBの月と3.1GBの月を6か月ずつ交互
年1回だけ大量 10.8GBの月が11か月+66.3GBの月が1か月

「毎月ほぼ同じ」と「大きく振れる」の年額を比べます。

事業者 毎月ほぼ同じ 大きく振れる 差
楽天モバイル 26,136円 32,736円 +6,600円
BB.exciteモバイル 24,816円 19,668円 −5,148円
IIJmio 24,000円 20,100円 −3,900円
mineo 26,136円 22,176円 −3,960円
日本通信SIM 50GB 26,136円 26,136円 0円
ahamo 35,640円 35,640円 0円

同じ量を使っているのに、振れ方だけで年6,600円変わります。

ただし楽天モバイルの+6,600円は、少ない月の3.1GBが3GBの境目をわずかに上回ることが前提です。 平均を15.0GB(少ない月3.0GB)にして計算し直すと、差は±0円でした(次の節の表)。

差は料金の境目の位置で決まる

段階制のプランは、使った量が境目を超えるかどうかで、その月の料金が決まります。

事業者 料金が変わる境目
楽天モバイル 3GB / 20GB
IIJmio 2 / 5 / 10 / 15 / 25 / 35 / 45 / 55GB
BB.exciteモバイル 5 / 14 / 30 / 40 / 50GB
mineo 3 / 7 / 15 / 30 / 50GB

「大きく振れる」の1か月ごとの料金を、毎月15.4GBの場合と並べます。

横にスクロールできます

事業者 毎月15.4GB 27.7GBの月 3.1GBの月 年の差
楽天モバイル 2,178円 3,278円(+1,100円) 2,178円(±0円) +6,600円
BB.exciteモバイル 2,068円 2,068円(±0円) 1,210円(−858円) −5,148円
IIJmio 2,000円 2,400円(+400円) 950円(−1,050円) −3,900円
mineo 2,178円 2,178円(±0円) 1,518円(−660円) −3,960円

楽天モバイルは、少ない月の3.1GBが3GBの境目をわずか0.08GB上回ります。 3GBの段(1,078円)に落ちず2,178円のまま、27.7GBの月だけ20GBの境目を超えて3,278円に上がります。落ちずに上がるので高くなります。

IIJmioとmineoは、平均の15.4GBが15GBの境目のすぐ上にあります。 毎月同じだと、15GBをわずかに超えるために1つ上の段を払い続けます。BB.exciteモバイルも、平均が14GBの境目を超えています。振れると少ない月に下の段へ落ちるので、安くなります。

段の数では決まりません。 5段階のBB.exciteモバイル・mineoのほうが、8段階のIIJmioより振れたときに安くなっています。平均の位置を少し動かすと、差の向きが変わります。

事業者 平均15.0GBのとき 平均15.42GBのとき
楽天モバイル ±0円 +6,600円
IIJmio +900円 −3,900円
BB.exciteモバイル −5,148円 −5,148円
mineo −2,640円 −3,960円

平均15.0GBでは、少ない月が3.0GBになり、楽天モバイルは3GBの段に落ちます。IIJmioは、毎月同じ場合が15GBの段に収まり、年19,200円に下がります。振れて得をするか損をするかは、自分の使用量がどの境目の近くにあるかで変わります。

パターン別の最安

毎月ほぼ同じ(15.4GB)

順位 事業者 方式 年額
1 日本通信SIM 合理的みんなのプラン 定額 16,680円
2 IIJmio ギガプラン 段階制 24,000円
3 BB.exciteモバイル Flatプラン 段階制 24,816円
4 楽天モバイル Rakuten最強プラン 段階制 26,136円
4 日本通信SIM 合理的50GBプラン 定額 26,136円
4 mineo マイピタ 段階制 26,136円

4位の3つは同額です。

少し振れる(21.6GB ⇔ 9.2GB)

順位 事業者 方式 年額
1 IIJmio ギガプラン 段階制 20,400円
2 BB.exciteモバイル Flatプラン 段階制 22,308円
3 mineo マイピタ 段階制 24,816円

楽天モバイルは、多い月の21.6GBが20GBの境目を超えるため、「大きく振れる」と同じ32,736円でした。

大きく振れる(27.7GB ⇔ 3.1GB)

順位 事業者 方式 年額
1 BB.exciteモバイル Flatプラン 段階制 19,668円
2 IIJmio ギガプラン 段階制 20,100円
3 mineo マイピタ 段階制 22,176円

1位と2位の差は432円です。BB.exciteモバイルは、定額のかけ放題が公式ページに見あたらず、通話は11円/30秒です。

毎月ほぼ同じで1位だった日本通信SIMの20GBプランは入っていません。 27.7GBの月に上限の20GBを超え、その月は使えなくなるため、比較から外しました。

年1回だけ大量に使う(10.8GB ⇔ 66.3GB が1回)

順位 事業者 方式 年額
1 楽天モバイル 段階制 27,236円
2 ahamo 段階制 37,620円
3 日本通信SIM 合理的シンプル290 従量制 42,200円

この場合は楽天モバイルが最安になります。20GBを超えると3,278円で頭打ちになるためで、2位との差は10,384円です。ふだんの使用量が3GB以下なら、差は22,484円に広がります。

定額プランには上限がある

「定額」と書かれていても、多くは上限つきです。

事業者 上限
日本通信SIM 合理的みんなのプラン 20GB
日本通信SIM 合理的50GBプラン 50GB
LINEMO ベストプランV 30GB
au 使い放題MAX+ 無制限
ソフトバンク テイガク無制限 無制限

上限を超える月があると、その月は使えなくなります(この記事の計算では、そうなるプランを比較から外しました)。平均で判断すると見落とします。

自分のパターンを調べる

契約中の事業者のマイページで、過去6か月ぶんの実績を見てください。見るのは平均ではなく、いちばん多い月と少ない月です。

  1. 多い月が、いまの段の上の境目を超えるか(楽天モバイルなら20GB)。この記事の計算では、多い月が21.6GBでも27.7GBでも、楽天モバイルは同じく年6,600円高くなりました
  2. 少ない月が、1つ下の境目を下回るか(楽天モバイルなら3GB)。3.1GBでは下回らず、料金は下がりませんでした
  3. 定額プランなら、上限を超える月があるか。超える月は使えなくなります

平均だけを見て選ぶと、ここで挙げた差は見えません。

この記事の限界

振れ方のパターンは仮定です。 実測ではありません。総務省の統計には使用量の分布が公表されていない(PDF・Excel全213行を走査して該当なし)ため、実際の分布から作ることができませんでした。平均だけを実測値に揃え、振れ方は4通りを設定しています。

平均を全パターンで同じに揃えています。 揃えないと「振れ方の差」ではなく「使用量の差」を見ることになるためです。

結果は平均の位置で変わります。 平均を15.0GBにすると、IIJmioと楽天モバイルの差の向きが変わります(上の表)。

通話料とオプションは含みません。 かけ放題の有無はプランで違います。通話を含めた比較は かけ放題を足した記事 で扱っています。

BB.exciteモバイルは、取得していない項目があります。 初期費用(事務手数料・SIM発行手数料)、最低利用期間・解約金は取っていません。定額のかけ放題は公式ページに見あたらず、通話は11円/30秒です。料金ページには刻みの違う表がもう1つあり、どの回線・プランの表か見出しから判別できなかったため、Flatプランのページの表と一致する側を使っています。

割引前の料金です。 家族割・光回線とのセット割、新規契約のキャンペーン割引は含めていません。

楽天モバイルは3GB以下で1,078円です。ふだんの使用量が3GB以下に収まる人では、この記事とは違う結果になります。

端末代は含みません。

情報は記載の取得日時点のものです。


出典:各社公式の料金ページから段階と単価を取得し(2026-09-02、BB.exciteモバイルは2026-09-08)、総務省総合通信基盤局「我が国の移動通信トラヒックの現状」(令和8年3月分)の実測値(上下合計、MBを1024で割ってGB)に平均を揃えて計算。

よくある質問

段階制と定額プランはどちらが得ですか?

使用量の振れ方で変わります。 この記事の計算では、毎月ほぼ同じ(15.4GB)なら定額の日本通信SIM 合理的みんなのプラン(年16,680円)、少し振れる(21.6GB⇔9.2GB)なら段階制のIIJmio(年20,400円)、大きく振れる(27.7GB⇔3.1GB)なら段階制のBB.exciteモバイル(年19,668円)が最安でした。日本通信SIMの20GBプランは、上限の20GBを超える月があるとその月は使えなくなるため、振れる2つのパターンでは比較から外しています。BB.exciteモバイルは、定額のかけ放題が公式ページに見あたらず、通話は11円/30秒です。

なぜ平均が同じなのに年額が変わるのですか?

料金の境目の位置で決まります。 平均の15.4GBは、IIJmioの15GBの境目のすぐ上にあり、毎月同じだと1つ上の段を払い続けます。振れると少ない月(3.1GB)に下の段へ落ちるので、年3,900円安くなりました。楽天モバイルは、少ない月の3.1GBが3GBの境目をわずかに上回るので落ちず、多い月だけ上がるので年6,600円高くなりました。段の数では決まりません。平均を15.0GBにすると、IIJmioは+900円、楽天モバイルは±0円に変わります。

たまにだけ大量に使う場合はどうすればいいですか?

上限が定額になるプランが有利でした。 年1回だけ大量に使うパターン(10.8GBの月が11か月+66.3GBの月が1か月)では、楽天モバイルが年27,236円で最安でした。20GBを超えると3,278円で頭打ちになるためです。次点はahamoの37,620円で、10,384円の差がつきます。ふだんの使用量が3GB以下なら、差はさらに広がります(22,484円)。

自分がどのパターンか、どう調べればいいですか?

契約中の事業者のマイページで、過去6か月ぶんの実績を見てください。見るのは平均ではなく、いちばん多い月が、いまの段の上の境目を超えるかです。楽天モバイルなら20GBで、この記事の計算では、多い月が21.6GBでも27.7GBでも同じく年6,600円高くなりました。少ない月が下の境目(楽天モバイルなら3GB)を下回るかも、あわせて見てください。