生活費の分岐点

光回線の工事費残債、更新月の解約でも残る3社

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通信・スマホ 公開 2026-09-22 データ取得 2026-09-15

解約金0円の更新月でも 11,880 SoftBank 光(戸建て・7か月目から割引が始まる読み)。工事費の割引が終わっておらず残債になる

この記事の根拠

  • 独自集計 ドコモ光・ahamo光・SoftBank 光は契約期間24か月に対し工事費の相殺完了が30〜31か月(ドコモ光・ahamo光は31か月、SoftBank 光は30か月または31か月)で、更新月に解約しても8,342円から13,860円の残債が出る(戸建て・割引の開始月どおりに数えた額) 各社公式の提供条件・キャンペーン条件から工事費・割引の開始月と回数・契約期間を取得して計算 / 2026-09-15取得
  • 独自集計 BB.excite光は工事費の分割相殺が構造的に存在せず、契約期間も無いため残債が発生しない 同社公式ページ「月額料金以外に、初期費用・工事費・契約事務手数料・解約時の費用などは一切かかりません。」(https://bb.excite.co.jp/bbhikari/classic/) / 2026-09-15取得

データの取得方法と計算の方針

光回線の解約は「更新月にやれば0円」と説明されます。

それは解約金だけの話です。 戸建てで契約期間と工事費の相殺完了月数を並べたところ、3社で相殺のほうが6〜7か月長く、更新月に解約しても残債が出ることが分かりました。

説明漫画。更新月に解約しても、SoftBank 光は11,880円残る。月1,980円×6回=11,880円
数字の出典:各社公式の工事費・解約の条件

更新月に解約しても残る額

SoftBank 光 SoftBank 光: 11,880円 11,880円 ドコモ光 ドコモ光: 8,342円 8,342円 ahamo光 ahamo光: 8,342円 8,342円 auひかり auひかり: 0円 0円 Fon光 Fon光: 0円 0円
契約期間が満了した更新月に解約した場合に、なお残る工事費。解約金はかからないが、工事費の相殺が終わっていないため残債が出る。戸建て。割引の開始月どおりに数えた額(ドコモ光・ahamo光は8か月目から24回、SoftBank 光は7か月目から24回)。SoftBank 光は公式の書き方にもう1通り(8か月目開始・31か月目で完了)あり、その場合は13,860円。auひかりの0円はひかり電話も契約した場合で、ひかり電話なしなら26,950円が割り引かれずに残る。ドコモ光・ahamo光・SoftBank 光の相殺はキャンペーン・特典で、適用されている前提。各社公式の提供条件から計算。

戸建ての条件です。更新月に残る額は、各社の割引の開始月どおりに数えています。

横にスクロールできます

事業者 工事費 割引 相殺完了 契約期間 ずれ 更新月に残る額
SoftBank 光※ 47,520円 7か月目から24回 30か月 24か月 +6か月 11,880円
ドコモ光※ 28,600円 8か月目から24回 31か月 24か月 +7か月 8,342円
ahamo光※ 28,600円 8か月目から24回 31か月 24か月 +7か月 8,342円
auひかり 48,950円 2か月目から35回 36か月 36か月 0か月 0円(ひかり電話なしは26,950円。自己負担。解約時の請求ではない)
Fon光 49,500円 1か月目から36回 36か月 36か月 0か月 0円
おてがる光※ 22,000円 1か月目から11回 11か月 縛りなし
DTI 光※ 26,400円 2か月目から24回 25か月 縛りなし
BB.excite光 0円 縛りなし

※工事費の相殺がキャンペーン・特典の社。適用されている前提です。

契約期間が24か月なのに、工事費の相殺は31か月(SoftBank 光は30か月または31か月)かかります。 この6〜7か月ぶんが、更新月の時点で未相殺のまま残ります。

SoftBank 光は、公式のキャンペーンページが「課金開始月を1ヵ月として7ヵ月目より開始」、料金ページが「課金開始月を1ヵ月目として31ヵ月目までご利用の場合」と書いています(2026年9月15日取得)。24回の割引が7か月目から始まるなら30か月目、31か月目に終わるなら8か月目から始まる計算で、どちらか確かめられていません。表の11,880円は7か月目開始の読みで、8か月目開始(31か月目で完了、ずれ+7か月)と読むと13,860円です。

なぜずれるのか

工事費の「実質無料」は、工事費を分割にして、同額を毎月の割引で打ち消す仕組みです。ドコモ光の場合、打ち消しはdポイントの進呈で、始まるのは利用開始月の7か月後の月(8か月目)からです。

工事費 28,600円 ÷ 24回 = 月1,192円
1〜7か月目    進呈なし
8〜31か月目   毎月1,192円ぶんを進呈(24回)

割引が進むのは使い続けている間だけです。24か月でやめると、8か月目から24か月目までの17回で止まり、7回ぶんが打ち消されずに残ります。

28,600円 × 7 ÷ 24 = 8,342円 が残る

解約金は0円でも、この8,342円は自己負担になります。

SoftBank 光は月1,980円の割引が7か月目から24回(読み方によっては8か月目から)なので、24か月でやめると6回ぶん(8か月目開始なら7回ぶん)が残ります。

更新月に残らない事業者もある

Fon光は相殺36か月・契約36か月で、更新月まで使えば工事費は残りません。

auひかりも相殺36か月・契約36か月です。公式では割引が開通月の翌月から始まるので、開通月を1か月目として2か月目から35回、36か月目で終わります。

ただしauひかりの割引総額48,950円には「電話サービス利用料割引 770円×35か月」が含まれ、ひかり電話を契約しないとこの分が付きません(公式ページでは、ネット単体の申込みは「ネットのみの割り引き」)。ひかり電話なしで割り引かれるのは22,000円だけなので、更新月まで使っても26,950円は自己負担です。更新月に0円になるのは、ひかり電話を35か月契約した場合だけです。

ただし電話代770円×35か月=26,950円を別に払うので、電話を使わないなら総額はほぼ変わりません(3年では電話ありが770円高い)。

さらにauひかりには、撤去を希望すると撤去費31,680円が別にかかります。 公式ページでは契約期間と結びついた費用とはされていないので、更新月の解約でも撤去を希望すればかかります。

「縛りなし」と「工事費なし」は別の話

おてがる光は契約期間がありません。ただし工事費22,000円の相殺は11か月かかります。11か月未満でやめれば残りが請求されます。DTI 光も縛りはありませんが、工事費26,400円の割引は開通月の翌月から24回で、25か月目まで続きます。

BB.excite光だけは、工事費の分割そのものが存在しません。 公式ページはこう書いています。

月額料金以外に、初期費用・工事費・契約事務手数料・解約時の費用などは一切かかりません。

(BB.excite光 Classic 公式ページ https://bb.excite.co.jp/bbhikari/classic/ 、2026年9月15日取得)

この論点に限れば、BB.excite光は条件を確認する必要がありません。

キャンペーンが前提の社

表の※の5社は、工事費の相殺がキャンペーン・特典として書かれています(2026年9月15日取得)。

事業者 公式の期間の書き方
ドコモ光・ahamo光 開始日だけ(2025年4月1日から。終了日の記載なし)
SoftBank 光 開始日だけ(2026年6月1日から。終了日の記載なし)
DTI 光 期間の記載なし(「予告なく内容を変更、終了する場合がございます」)
おてがる光 ページによって違う(料金ページは期間の記載なし、トップページは「キャンペーン期間:2024年5月30日まで」)

おてがる光は、いま申し込んで工事費のキャンペーンが適用されるかを確認できていません。 適用されなければ、どの社も工事費(SoftBank 光47,520円、ドコモ光・ahamo光28,600円、DTI 光26,400円、おてがる光22,000円)を全額自己負担し、更新月に解約しても変わりません。

契約前に見る2つの数字

料金表ではなく、提供条件書やキャンペーン条件のこの2か所を見てください。

  1. 契約期間(自動更新の周期)
  2. 工事費の割引が始まる月と回数(開始月+回数−1が相殺の完了月)

2の完了月が1より後なら、更新月に解約しても工事費が残ります。 その差の月数ぶんの割引が残債になります。

解約を考えるときは、相殺完了月を過ぎていて、かつ更新期間(契約満了月の当月・翌月・翌々月)に当たる月を選ぶと、解約金も工事費の残りも0円になります(auひかりは、ひかり電話ありで、撤去を希望しない場合)。契約期間のある5社はどれも自動更新なので、更新期間を過ぎると次の期間でも解約金がかかります。

この記事の限界

残債は、割引の開始月どおりに数えた額です。 工事費の請求側の分割回数と、各社が「1か月目」をどの月から数えるかは、すべて公式ページで確かめられていないため、実際の請求とはずれることがあります。SoftBank 光は開始月の読み方が2通りあり、相殺が30か月目(7か月目開始)と31か月目(8か月目開始)のどちらで終わるかは確かめきれていないので、両方の値を載せています。

戸建ての条件です。 マンションは工事費や契約期間が違う社があります(auひかり マンション タイプVは初期費用33,000円を23回の割引・2年契約)。

工事費の相殺がキャンペーン・特典の社は、適用されている前提です。 適用されない場合は工事費の全額が自己負担になります。

乗り換え先の負担金は考慮していません。 他社への乗り換えでは、残債を負担するキャンペーンが用意されていることがあります。

撤去費はauひかりのみ計上しています。 他社は提供条件に撤去費の記載が見当たりませんでしたが、建物の状況によって発生する可能性があります。

契約期間中に解約する場合は、これに解約金が加わります。 更新月以外の解約については 光回線の総額シミュレータ で計算できます。

情報は2026年9月15日に取得したものです。


出典:各社公式の提供条件・キャンペーン条件(ドコモ光・ahamo光・SoftBank 光・auひかり・Fon光・おてがる光・BB.excite光・DTI 光、2026年9月15日取得)から工事費・割引の開始月と回数・契約期間を取得して計算。

よくある質問

更新月に解約すれば費用はかかりませんか?

解約金はかかりませんが、工事費が残ることがあります。 契約期間が24か月でも、工事費の割引が7〜8か月目から24回に分かれている事業者では、更新月の時点で6〜7回ぶんの割引が終わっていません。戸建てで割引の開始月どおりに数えると、ドコモ光とahamo光で8,342円、SoftBank 光で11,880〜13,860円が残ります(SoftBank 光は割引が7か月目から始まる読みと8か月目から始まる読みの2通り)。「更新月なら0円」という説明は、解約金だけの話です。

工事費の「実質無料」とは何ですか?

工事費を分割払いにし、同額を毎月の割引(ドコモ光・ahamo光はdポイントの進呈)で相殺する仕組みです。使い続けている間だけ割引が進むので、途中でやめると割引も止まり、残りの分割金が自己負担になります。無料になるのは、相殺が完了する月まで使い続けた場合だけです。相殺完了までの月数は事業者によって0か月から36か月まで違います。

残債が出ない事業者はありますか?

あります。BB.excite光は工事費の分割そのものが存在しないため、いつ解約しても残債が出ません。Fon光(相殺36か月・契約36か月)は、更新月まで使えば工事費は残りません。auひかりも相殺36か月・契約36か月ですが、0円になるのはひかり電話も契約した場合だけで、ひかり電話なしでは工事費のうち26,950円が割り引かれずに自己負担になります。ただし電話ありでも電話代770円×35か月=26,950円を別に払うので、電話を使わないなら総額はほぼ変わりません。またauひかりは、撤去を希望すると別途31,680円の撤去費がかかります。

契約期間の縛りが無ければ安心ですか?

縛りが無くても、工事費の相殺期間は残ります。 おてがる光は契約期間がありませんが、工事費22,000円の相殺は11か月かかります。11か月未満で解約すると、その時点の残りが請求されます。「縛りなし」は解約金が無いという意味で、工事費が無いという意味ではありません。DTI 光も同じで、縛りはありませんが工事費26,400円の割引は開通月の翌月から24回で、完了は25か月目です。