光回線の工事費残債、更新月の解約でも残る3社
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この記事の根拠
- 独自集計 ドコモ光・ahamo光・SoftBank 光は契約期間24か月に対し工事費の相殺完了が30〜31か月(ドコモ光・ahamo光は31か月、SoftBank 光は30か月または31か月)で、更新月に解約しても8,342円から13,860円の残債が出る(戸建て・割引の開始月どおりに数えた額)
- 独自集計 BB.excite光は工事費の分割相殺が構造的に存在せず、契約期間も無いため残債が発生しない
光回線の解約は「更新月にやれば0円」と説明されます。
それは解約金だけの話です。 戸建てで契約期間と工事費の相殺完了月数を並べたところ、3社で相殺のほうが6〜7か月長く、更新月に解約しても残債が出ることが分かりました。

更新月に解約しても残る額
戸建ての条件です。更新月に残る額は、各社の割引の開始月どおりに数えています。
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| 事業者 | 工事費 | 割引 | 相殺完了 | 契約期間 | ずれ | 更新月に残る額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SoftBank 光※ | 47,520円 | 7か月目から24回 | 30か月 | 24か月 | +6か月 | 11,880円 |
| ドコモ光※ | 28,600円 | 8か月目から24回 | 31か月 | 24か月 | +7か月 | 8,342円 |
| ahamo光※ | 28,600円 | 8か月目から24回 | 31か月 | 24か月 | +7か月 | 8,342円 |
| auひかり | 48,950円 | 2か月目から35回 | 36か月 | 36か月 | 0か月 | 0円(ひかり電話なしは26,950円。自己負担。解約時の請求ではない) |
| Fon光 | 49,500円 | 1か月目から36回 | 36か月 | 36か月 | 0か月 | 0円 |
| おてがる光※ | 22,000円 | 1か月目から11回 | 11か月 | 縛りなし | — | — |
| DTI 光※ | 26,400円 | 2か月目から24回 | 25か月 | 縛りなし | — | — |
| BB.excite光 | 0円 | — | — | 縛りなし | — | — |
※工事費の相殺がキャンペーン・特典の社。適用されている前提です。
契約期間が24か月なのに、工事費の相殺は31か月(SoftBank 光は30か月または31か月)かかります。 この6〜7か月ぶんが、更新月の時点で未相殺のまま残ります。
SoftBank 光は、公式のキャンペーンページが「課金開始月を1ヵ月として7ヵ月目より開始」、料金ページが「課金開始月を1ヵ月目として31ヵ月目までご利用の場合」と書いています(2026年9月15日取得)。24回の割引が7か月目から始まるなら30か月目、31か月目に終わるなら8か月目から始まる計算で、どちらか確かめられていません。表の11,880円は7か月目開始の読みで、8か月目開始(31か月目で完了、ずれ+7か月)と読むと13,860円です。
なぜずれるのか
工事費の「実質無料」は、工事費を分割にして、同額を毎月の割引で打ち消す仕組みです。ドコモ光の場合、打ち消しはdポイントの進呈で、始まるのは利用開始月の7か月後の月(8か月目)からです。
工事費 28,600円 ÷ 24回 = 月1,192円
1〜7か月目 進呈なし
8〜31か月目 毎月1,192円ぶんを進呈(24回)
割引が進むのは使い続けている間だけです。24か月でやめると、8か月目から24か月目までの17回で止まり、7回ぶんが打ち消されずに残ります。
28,600円 × 7 ÷ 24 = 8,342円 が残る
解約金は0円でも、この8,342円は自己負担になります。
SoftBank 光は月1,980円の割引が7か月目から24回(読み方によっては8か月目から)なので、24か月でやめると6回ぶん(8か月目開始なら7回ぶん)が残ります。
更新月に残らない事業者もある
Fon光は相殺36か月・契約36か月で、更新月まで使えば工事費は残りません。
auひかりも相殺36か月・契約36か月です。公式では割引が開通月の翌月から始まるので、開通月を1か月目として2か月目から35回、36か月目で終わります。
ただしauひかりの割引総額48,950円には「電話サービス利用料割引 770円×35か月」が含まれ、ひかり電話を契約しないとこの分が付きません(公式ページでは、ネット単体の申込みは「ネットのみの割り引き」)。ひかり電話なしで割り引かれるのは22,000円だけなので、更新月まで使っても26,950円は自己負担です。更新月に0円になるのは、ひかり電話を35か月契約した場合だけです。
ただし電話代770円×35か月=26,950円を別に払うので、電話を使わないなら総額はほぼ変わりません(3年では電話ありが770円高い)。
さらにauひかりには、撤去を希望すると撤去費31,680円が別にかかります。 公式ページでは契約期間と結びついた費用とはされていないので、更新月の解約でも撤去を希望すればかかります。
「縛りなし」と「工事費なし」は別の話
おてがる光は契約期間がありません。ただし工事費22,000円の相殺は11か月かかります。11か月未満でやめれば残りが請求されます。DTI 光も縛りはありませんが、工事費26,400円の割引は開通月の翌月から24回で、25か月目まで続きます。
BB.excite光だけは、工事費の分割そのものが存在しません。 公式ページはこう書いています。
月額料金以外に、初期費用・工事費・契約事務手数料・解約時の費用などは一切かかりません。
(BB.excite光 Classic 公式ページ https://bb.excite.co.jp/bbhikari/classic/ 、2026年9月15日取得)
この論点に限れば、BB.excite光は条件を確認する必要がありません。
キャンペーンが前提の社
表の※の5社は、工事費の相殺がキャンペーン・特典として書かれています(2026年9月15日取得)。
| 事業者 | 公式の期間の書き方 |
|---|---|
| ドコモ光・ahamo光 | 開始日だけ(2025年4月1日から。終了日の記載なし) |
| SoftBank 光 | 開始日だけ(2026年6月1日から。終了日の記載なし) |
| DTI 光 | 期間の記載なし(「予告なく内容を変更、終了する場合がございます」) |
| おてがる光 | ページによって違う(料金ページは期間の記載なし、トップページは「キャンペーン期間:2024年5月30日まで」) |
おてがる光は、いま申し込んで工事費のキャンペーンが適用されるかを確認できていません。 適用されなければ、どの社も工事費(SoftBank 光47,520円、ドコモ光・ahamo光28,600円、DTI 光26,400円、おてがる光22,000円)を全額自己負担し、更新月に解約しても変わりません。
契約前に見る2つの数字
料金表ではなく、提供条件書やキャンペーン条件のこの2か所を見てください。
- 契約期間(自動更新の周期)
- 工事費の割引が始まる月と回数(開始月+回数−1が相殺の完了月)
2の完了月が1より後なら、更新月に解約しても工事費が残ります。 その差の月数ぶんの割引が残債になります。
解約を考えるときは、相殺完了月を過ぎていて、かつ更新期間(契約満了月の当月・翌月・翌々月)に当たる月を選ぶと、解約金も工事費の残りも0円になります(auひかりは、ひかり電話ありで、撤去を希望しない場合)。契約期間のある5社はどれも自動更新なので、更新期間を過ぎると次の期間でも解約金がかかります。
この記事の限界
残債は、割引の開始月どおりに数えた額です。 工事費の請求側の分割回数と、各社が「1か月目」をどの月から数えるかは、すべて公式ページで確かめられていないため、実際の請求とはずれることがあります。SoftBank 光は開始月の読み方が2通りあり、相殺が30か月目(7か月目開始)と31か月目(8か月目開始)のどちらで終わるかは確かめきれていないので、両方の値を載せています。
戸建ての条件です。 マンションは工事費や契約期間が違う社があります(auひかり マンション タイプVは初期費用33,000円を23回の割引・2年契約)。
工事費の相殺がキャンペーン・特典の社は、適用されている前提です。 適用されない場合は工事費の全額が自己負担になります。
乗り換え先の負担金は考慮していません。 他社への乗り換えでは、残債を負担するキャンペーンが用意されていることがあります。
撤去費はauひかりのみ計上しています。 他社は提供条件に撤去費の記載が見当たりませんでしたが、建物の状況によって発生する可能性があります。
契約期間中に解約する場合は、これに解約金が加わります。 更新月以外の解約については 光回線の総額シミュレータ で計算できます。
情報は2026年9月15日に取得したものです。
出典:各社公式の提供条件・キャンペーン条件(ドコモ光・ahamo光・SoftBank 光・auひかり・Fon光・おてがる光・BB.excite光・DTI 光、2026年9月15日取得)から工事費・割引の開始月と回数・契約期間を取得して計算。