生活費の分岐点

中古車は何年落ちが普通?平均車齢は9.44年

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車・バイクの維持費 公開 2026-10-08 データ取得 2026-09-06

走っている乗用車の平均車齢は 9.44年 令和7年(2025年)3月末。33年連続で高齢化している

この記事の根拠

  • 独自集計 令和7年3月末の乗用車(軽自動車を除く)の平均車齢は9.44年で、10年前の平成27年と比べて1.15年延びた 一般財団法人 自動車検査登録情報協会「平均車齢」の公表値(基準日 令和7年3月末) / 2026-09-06取得
  • 独自集計 同時点の平均使用年数は13.35年で、平均車齢とは算出の基礎(保有台数と減少台数)が違う 同協会「平均使用年数」の公表値と、両者の定義文 / 2026-09-06取得
  • 独自集計 小型二輪車は平均車齢16.55年、平均使用年数11.76年で、平均車齢のほうが長い 同協会の車種別公表値 / 2026-09-06取得

データの取得方法と計算の方針

中古車を見ていると「何年落ちまでなら普通なのか」が分かりません。一般財団法人 自動車検査登録情報協会(以下、協会)が、年ごとの数字を公表しています。

これは走っている車の平均年齢で、中古車として売られている車の年式ではありません。 中古車市場の年式を集計した公的な統計は見つけられませんでした。

走っている乗用車の平均車齢は9.44年

令和7年(2025年)3月末時点で、国内でナンバープレートを付けている乗用車(軽自動車を除く)の平均車齢は9.44年でした。

33年連続で高齢化し、31年連続で最高齢を更新しています。前年より伸びた年を数えると33年、過去最高を上回った年を数えると31年で、数え方が違うので数字がずれます。

ずれる理由はこうです。平均車齢は1990年から1992年まで3年続けて下がり、1992年の4.53年が底でした。翌1993年から毎年伸びています(ここから数えて33年)。一方、それまでの最高は1989年の4.75年で、1994年はちょうど同じ4.75年に並んだだけでした。これを上回ったのは1995年の4.88年です(ここから数えて31年)。

10年前より1.15年、1980年の4.25年と比べると2.22倍です。

公表されている1980年以降の46年分を並べると、前年より下がったのは3回だけでした。1990年、1991年、1992年です。1992年を最後に一度も下がっていません。

下のグラフは、その1980年から2025年までの推移です。

1980年 1980年: 4.25年 4.25年 1990年 1990年: 4.64年 4.64年 1992年 1992年: 4.53年 4.53年 1995年 1995年: 4.88年 4.88年 2000年 2000年: 5.84年 5.84年 2010年 2010年: 7.56年 7.56年 2015年 2015年: 8.29年 8.29年 2020年 2020年: 8.72年 8.72年 2025年 2025年: 9.44年 9.44年
乗用車(軽自動車を除く)の平均車齢の推移(各年3月末)。2015年の8.29年から2025年の9.44年へ、10年で1.15年延びた。1980年の4.25年からは2.22倍。平均車齢は「いま走っている車が登録から何年たっているか」で、「何年で乗り換えるか」を表す数字ではない。自動車検査登録情報協会の公表値から作成。

伸び方は一定ではありません。

期間 伸び幅
1980→1985年 +0.32年
1985→1990年 +0.07年
1990→1995年 +0.24年
1995→2000年 +0.96年
2000→2005年 +0.93年
2005→2010年 +0.79年
2010→2015年 +0.73年
2015→2020年 +0.43年
2020→2025年 +0.72年

いちばん急だったのは1995年から2000年で、5年で0.96年伸びています。いちばん緩やかだったのは1985年から1990年の+0.07年で、途中で下がり始めた時期を含みます。1995年以降に限ると、2015年から2020年の+0.43年がいちばん緩やかで、そこからまた+0.72年に戻りました。

車種別の平均車齢

協会は乗用車以外の平均車齢も公表しています。

車種 平均車齢
乗用車 9.44年
普通乗用車 8.72年
小型乗用車 10.34年
貨物車 12.13年
小型二輪車 16.55年

小型乗用車のほうが1.62年古いという結果でした。

「平均車齢」と「平均使用年数」は別物

もう1つ、よく並べて出てくる数字があります。平均使用年数13.35年です。

この2つを「平均9.44年で乗り換えて、13.35年で寿命」と読むのは間違いです。測っているものが違います。

協会の定義を、注記番号も含めてそのまま引きます。

自動車検査登録情報協会が公表している自動車(軽自動車を除く)の平均車齢とは、令和7年3月末現在を基準日として、国内でナンバープレートを付けている自動車が初度登録(注1)してからの経過年の平均を算出したもの。人間の平均年齢に相当する。算出にあたっては、基準日の保有台数(注2)を初度登録年度別に経過年係数(注3)で加重平均している。

一方の平均使用年数は、こうです。

自動車検査登録情報協会が公表している自動車(軽自動車を除く)の平均使用年数とは、令和7年3月末現在を基準日として、初度登録(注1)年度ごとに1年前の保有台数(注2)との比較による減少台数(注3)を1年間に抹消登録された自動車の台数とみなして、初度登録されてから抹消登録されるまでの平均年数を算出したもの。ただし、減少台数には一時抹消登録(注4)された自動車も含まれるため、自動車が完全にスクラップされるまでの年数とは若干異なる。算出にあたっては、減少台数を経過年係数(注5)で加重平均している。平均使用年数は、年数が高い自動車が多く抹消登録されると長期化し、逆に年数が低い自動車が多く抹消登録されると短期化する傾向にある。

前者は基準日の保有台数を、後者は減少台数を加重平均しています。 加重平均する対象が違うので、差を引いて意味づけすることはできません。

逆転する車種がある

比べられないことが分かりやすく出るのが小型二輪車です。

平均車齢 平均使用年数
乗用車 9.44年 13.35年
普通乗用車 8.72年 12.74年
小型乗用車 10.34年 13.97年
貨物車 12.13年 16.29年
小型二輪車 16.55年 11.76年

この5車種のうち、平均車齢が平均使用年数を上回っているのは小型二輪車だけです。 「平均16.55年たった車両が走っているのに、平均11.76年で抹消される」という、そのままでは意味の通らない並びになります。

これは2つの数字の計算方法が違うからです。協会は平均使用年数について、次のようにも書いています。

平均使用年数は、年数が高い自動車が多く抹消登録されると長期化し、逆に年数が低い自動車が多く抹消登録されると短期化する傾向にある。

新しい車両が多く抹消されれば平均使用年数は短くなります。ただし、なぜ小型二輪車でだけ逆転が起きるのかは、この公表値からは分かりません。

いずれにしても、片方だけを見て「バイクは11.76年で寿命」と書くと間違えます。

延びている理由は、この数字からは出てこない

33年続けて伸びていることは、公表されている系列から数えられます。なぜ伸びているのかは、同じ系列からは出てきません。

ここで扱っているのは平均車齢と平均使用年数の公表値だけです。理由を示すには別のデータが要るため、数えられることだけを出しています。

中古車を見るときに使える範囲

この数字から言えるのは、ここまでです。

  • 9年前後の年式は、走っている乗用車の平均と同じ古さ(軽自動車を除く)
  • その平均は毎年延びている。 10年で1.15年
  • 13.35年は「あと何年乗れるか」ではない。 個別の車の残り年数は、この数字から出せません

協会自身が、平均使用年数について**「自動車が完全にスクラップされるまでの年数とは若干異なる」**と書いています。減少台数に一時抹消登録された自動車も含まれるためです。

この記事の限界

軽自動車は含まれていません。 協会の公表値は軽自動車を除いた数字です。軽を含めた平均は分かりません。

価格は扱っていません。 年式と価格の関係を示す公的な統計を見つけられなかったため、ここで扱っているのは年式の平均だけです。

個体差は分かりません。 走行距離、整備の履歴、保管の状態で、同じ年式でも状態は大きく変わります。平均は個別の車について何も言いません。

基準日は令和7年(2025年)3月末です。 毎年公表されるため、翌年には数字が変わります。取得日は2026年9月6日です。


出典:一般財団法人 自動車検査登録情報協会「平均車齢」「平均使用年数」(基準日 令和7年=2025年3月末)。取得日 2026年9月6日。

よくある質問

何年落ちの中古車が普通ですか?

走っている乗用車の平均車齢は9.44年です(令和7年3月末、軽自動車を除く)。9年前後の車は、走っている乗用車の平均的な古さと同じということになります。ただしこれは保有されている車の平均年齢であって、「何年で乗り換えるか」でも「あと何年乗れるか」でもありません。中古車として売られている車の年式の平均ではありません。

平均車齢と平均使用年数はどう違いますか?

測っているものが違います。 平均車齢は「いま走っている車が登録から何年たっているか」で、協会は人間の平均年齢に相当すると説明しています。平均使用年数は「登録から抹消登録までが何年か」です。前者は基準日の保有台数を、後者は減少台数を加重平均して出しており、加重平均する対象が違うため、差を引いて意味づけすることはできません。

平均使用年数13.35年は、あと何年乗れるという意味ですか?

違います。 平均使用年数は、その年に抹消された車全体から計算した平均です。個別の車の残り年数を示すものではありません。また協会は「ただし、減少台数には一時抹消登録(注4)された自動車も含まれるため、自動車が完全にスクラップされるまでの年数とは若干異なる」と注記しています。

軽自動車も含まれていますか?

含まれていません。 平均車齢・平均使用年数とも、協会の公表値は「軽自動車を除く」と明記された数字です。軽自動車を含めた平均は、この数字からは分かりません。