生活費の分岐点

ふるさと納税1兆3,314億円の半分は136自治体へ

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お金・制度 公開 2026-09-27 データ取得 2026-09-04

全体の半分を集めているのは 136団体 1,788ある自治体のうち7.6%

この記事の根拠

  • 独自集計 令和7年度の受入額1兆3,314億円のうち、全体の半分を集めているのは1,788団体中136団体(7.6%)である 総務省「ふるさと納税に関する現況調査」の全自治体データを取得し、「全国合計」「都道府県合計」「市町村合計」の行を除いて集計 / 2026-09-04取得
  • 独自集計 1件あたりの平均寄付額は平成20年度の151,657円から令和7年度の22,328円まで下がった 同調査の平成20年度〜令和7年度の全履歴(受入額÷受入件数)から計算 / 2026-09-04取得

データの取得方法と計算の方針

総務省は、ふるさと納税の受入額と件数を全自治体の分まで公表しています。寄付がどこに集まっているのかを見るため、平成20年度から令和7年度までの18年分を集計しました。

説明漫画。1兆3,314億円の半分を集めていたのは136団体。全国1,788団体のうちの7.6%
数字の出典:総務省「ふるさと納税に関する現況調査」令和7年度

令和7年度は1兆3,314億円

令和7年度
受入額 1兆3,314億円
受入件数 5,963万件
1件あたり(受入額÷件数) 22,328円
自治体数 1,788団体(47都道府県と市区町村)

前年度(令和6年度)は12,728億円だったので、増加率は4.6%です。件数は5,879万件→5,963万件で1.4%。金額の伸びに対して件数の伸びが小さく、1件あたりの単価が上がっています。

半分を集めているのは136団体

上位 累計額 全体に占める割合
1団体 230億円 1.7%
10団体 1,714億円 12.9%
20団体 2,568億円 19.3%
50団体 4,149億円 31.2%
100団体 5,827億円 43.8%
200団体 7,853億円 59.0%

全体の半分に達するには136団体が必要でした。1,788団体のうち**7.6%**です。

一方で、受入額が1千万円に満たない自治体が97団体あります。これとは別に、受入額ゼロが1団体あります。

上位10団体

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順位 自治体 受入額 件数 1件あたり
1 大阪府 泉佐野市 230億円 135万件 17,044円
2 北海道 白糠町 223億円 128万件 17,496円
3 宮崎県 都城市 216億円 106万件 20,452円
4 北海道 別海町 212億円 134万件 15,816円
5 愛知県 名古屋市 174億円 35万件 49,602円
6 宮崎県 宮崎市 143億円 72万件 19,773円
7 宮城県 気仙沼市 135億円 87万件 15,522円
8 京都府 京都市 133億円 34万件 39,049円
9 北海道 紋別市 125億円 59万件 21,014円
10 北海道 根室市 123億円 55万件 22,189円

上位10団体の中では、名古屋市と京都市の1件あたりが突出しています。 39,049円と49,602円で、他の8団体(15,522円〜22,189円)の1.7倍以上です。件数は34万件と35万件で、他の8団体(55万件〜135万件)より少なくなっています。

上位20団体まで広げると、甲府市(56,290円)と南魚沼市(54,563円)は名古屋市よりさらに高くなります(記事末の表)。

平均寄付額は7分の1になった

0 83,411 166,82313101件あたりの平均寄付額 0GB: 151,657円1件あたりの平均寄付額 1GB: 136,649円1件あたりの平均寄付額 2GB: 127,840円1件あたりの平均寄付額 3GB: 120,587円1件あたりの平均寄付額 4GB: 85,086円1件あたりの平均寄付額 5GB: 34,101円1件あたりの平均寄付額 6GB: 20,310円1件あたりの平均寄付額 7GB: 22,767円1件あたりの平均寄付額 8GB: 22,375円1件あたりの平均寄付額 9GB: 21,115円1件あたりの平均寄付額 10GB: 22,077円1件あたりの平均寄付額 11GB: 20,892円1件あたりの平均寄付額 12GB: 19,276円1件あたりの平均寄付額 13GB: 18,668円1件あたりの平均寄付額 14GB: 18,622円1件あたりの平均寄付額 15GB: 18,958円1件あたりの平均寄付額 16GB: 21,650円1件あたりの平均寄付額 17GB: 22,328円1件あたりの平均寄付額 1件あたりの平均(円) 平成20年度 → 令和7年度
総務省「ふるさと納税に関する現況調査」の全履歴から計算(受入額÷件数)。平成20年度は151,657円、平成26年度は20,310円。平成26年度以降は18,622円〜22,767円の範囲で、令和7年度は22,328円。
年度 受入額 件数 1件あたり
平成20年度 81億円 5万件 151,657円
平成24年度 104億円 12万件 85,086円
平成25年度 146億円 43万件 34,101円
平成26年度 389億円 191万件 20,310円
平成30年度 5,127億円 2,322万件 22,077円
令和3年度 8,302億円 4,447万件 18,668円
令和4年度 9,654億円 5,184万件 18,622円
令和7年度 13,314億円 5,963万件 22,328円

表は18年度のうち8年度を抜き出したもので、全年度は上の図にあります。

制度開始時は1件15万円でした。 それが平成24年度の85,086円から、平成25年度に34,101円、平成26年度に20,310円へ下がりました。平成26年度以降は18,622円〜22,767円の範囲で推移しています。

この2年で件数は12万件から191万件へ約15.6倍に増えています。なぜこうなったかは、この集計からは分かりません。

18年度のうち最も低いのは令和4年度の18,622円で、そこから令和7年度の22,328円まで、3年で3,706円(19.9%)上がっています。

この記事の限界

集計には注意が要ります。 元のExcelには「全国合計」「都道府県合計」「市町村合計」の行が実在の自治体行と混在しており、そのまま合計すると三重に数えます。ここでは合計行を除き、1,788団体の合計が全国合計と完全に一致することを確認しています。

受入額であって、税収の増減ではありません。 ふるさと納税は寄付を受ける自治体と、住民税が控除されて減る自治体に分かれます。この記事は受入側の数字だけを扱っています。

返礼品の調達費・送料・事務費は含みません。 受入額がそのまま自治体の手取りになるわけではありません。

「1件」は寄付1回であって、1人ではありません。 同じ人が複数の自治体に寄付すれば複数件になります。

年度の数字なので、暦年ではありません。 4月から翌年3月です。

制度改正の影響は分析していません。 返礼品の返礼割合や経費の規制が複数回入っていますが、ここでは数字の推移だけを示しています。

データは2026年9月4日に取得したものです。


出典:総務省「ふるさと納税に関する現況調査」(各自治体のふるさと納税受入額及び受入件数、平成20年度〜令和7年度)を取得して集計。

よくある質問

ふるさと納税の総額はいくらですか?

令和7年度で1兆3,314億円、件数は5,963万件です。総務省「ふるさと納税に関する現況調査」の数字で、全1,788団体の合計です。前年度(令和6年度)は12,728億円だったので、約4.6%の増加です。件数は5,879万件から5,963万件で、伸びは1.4%です。

どの自治体が多く集めていますか?

令和7年度の上位は、大阪府泉佐野市230億円、北海道白糠町223億円、宮崎県都城市216億円、北海道別海町212億円です。上位10団体で全体の12.9%、上位100団体で43.8%を占めます。全体の半分に達するには136団体が必要で、これは全自治体の7.6%にあたります。

1件あたりいくら寄付されていますか?

令和7年度で22,328円です。制度が始まった平成20年度は151,657円で、約7分の1に下がりました。大きく下がったのは平成24年度から26年度にかけてで、85,086円から34,101円、20,310円と下がっています。この2年で件数は12万件から191万件へ約15.6倍に増えました。

集まっていない自治体もありますか?

あります。受入額が1千万円に満たない自治体が97団体、これとは別に受入額ゼロが1団体ありました。一方で上位4団体は、それぞれ200億円を超えています。ふるさと納税は寄付を受ける側と、住民税が流出する側に分かれる制度なので、自治体によって影響が逆になります。