生活費の分岐点

格安SIMと大手16プラン、最安が入れ替わる5地点

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通信・スマホ 公開 2026-09-02 / 更新 2026-10-04 データ取得 2026-09-02

携帯料金16プランを同一条件で計算 5か所 データ量ごとに最安が入れ替わる地点があった

漫画でわかる全9コマ

この記事の計算を漫画にしました。コマは横に送って読めます。

説明漫画。データ量を増やすと、1位の会社が入れ替わる所は5か所。どの量でもいちばん安い会社は、無かった
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漫画の中の数字の出典:各社公式の料金ページ(16プラン)(本文でも同じ数字を使っています)

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この記事の根拠

  • 独自集計 16プランを1GB刻みで計算した結果、最安が入れ替わる地点が5GB・7GB・21GB・31GB・51GBの5か所あった(4GBと6GBは1位が同額で2プラン) 各社公式の料金ページから取得した料金を、同一条件(税込・単身・割引なし)で再計算。16プランの取得は2026-09-02、BB.exciteモバイルは2026-09-08取得・2026-10-04訂正、ahamoは2026-09-17、ドコモ MAX は2026-09-15 / 2026-09-02取得
  • 独自集計 無制限プランは楽天モバイル3,278円に対し、いま契約できる大手3社は7,788〜8,448円(ドコモは後継のドコモ MAX)で、年額最大62,040円の差がある 同上。大手3社は割引前価格。ドコモ MAX は2026年9月15日に公式の提供条件書から取得 / 2026-09-15取得

データの取得方法と計算の方針

携帯料金の比較記事は、たいてい各社の料金表を並べて終わりです。ところが各社の体系はバラバラで、段階制の会社、定額の会社、1GBごとの従量制の会社、必要な分だけ買い足す会社が混在しています。表を眺めても、自分の使用量だと結局どこが安いのかは分かりません。

そこで16プランの料金を公式ページから集めて、データ量ごとに全部計算し直しました。条件は税込・単身・割引なしで統一しています。

最安の会社が入れ替わる地点が5つありました。

データ量ごとの最安

データ量 最安のプラン 月額
0.5〜3GB 日本通信SIM 合理的シンプル290 290〜730円
4GB 日本通信SIM 合理的シンプル290 と IIJmio ギガプラン(同額) 950円
5GB IIJmio ギガプラン 950円
6GB 日本通信SIM 合理的シンプル290 と 合理的みんなのプラン(同額) 1,390円
7〜20GB 日本通信SIM 合理的みんなのプラン 1,390円
21〜30GB BB.exciteモバイル Flatプラン 1,980円
31〜50GB 日本通信SIM 合理的50GBプラン 2,178円
51GB〜 楽天モバイル Rakuten最強プラン 3,278円

1GB刻みで数えると、1位が入れ替わるのは 5GB・7GB・21GB・31GB・51GB の5か所です。4GBと6GBは、1位が同額で2プランあります。なお21〜25GBの2番手はIIJmioの2,000円で、差は20円しかありません。

21〜30GBの1位と31〜50GBの1位は、198円しか違いません。 BB.exciteモバイルの30GBが1,980円、日本通信SIMの50GBプランが2,178円です。ただしこの2つは中身が違います。 日本通信SIMのほうは5分かけ放題(または月70分の無料通話)が込みで、データ量も20GB多い。BB.exciteモバイルの通話は11円/30秒で、「エキモバでんわ 3分かけ放題X」(月759円/SIM1枚あたり)を足すと3分以内の通話が何度でも無料になります。超過分も同月内計10分まで無料で、以降は11円/30秒です。通話料が月いくらでも変わらない形ではありません。

並べ方 BB.exciteモバイル 30GB 日本通信SIM 50GB 差
月額だけ 1,980円 2,178円 198円
定額通話を足す 2,739円 2,178円 561円

定額の通話を足すと向きが変わり、日本通信SIMのほうが561円安くなります。 ただし日本通信SIMは5分、BB.exciteモバイルは3分なので、分数はそろっていません。 上の表の198円差は、かけ放題の有無を含んでいない額です。

かけ放題を足した額で1GB刻みに数え直しても、入れ替わる地点は5か所のままです。変わるのは21GB以上の中身で、21〜25GBがIIJmio(2,000円)、26〜30GBが日本通信SIMとmineoの同額(2,178円)になります。

0 12,139 24,277131030100シンプル290 1GB: 290円シンプル290 2GB: 510円シンプル290 3GB: 730円シンプル290 5GB: 1,170円シンプル290 7GB: 1,610円シンプル290 10GB: 2,270円シンプル290 15GB: 3,370円シンプル290 20GB: 4,470円シンプル290 30GB: 6,670円シンプル290 50GB: 11,070円シンプル290 60GB: 13,270円シンプル290 100GB: 22,070円シンプル290IIJmio 1GB: 850円IIJmio 2GB: 850円IIJmio 3GB: 950円IIJmio 5GB: 950円IIJmio 7GB: 1,400円IIJmio 10GB: 1,400円IIJmio 15GB: 1,600円IIJmio 20GB: 2,000円IIJmio 30GB: 2,400円IIJmio 50GB: 3,900円IIJmio楽天モバイル 1GB: 1,078円楽天モバイル 2GB: 1,078円楽天モバイル 3GB: 1,078円楽天モバイル 5GB: 2,178円楽天モバイル 7GB: 2,178円楽天モバイル 10GB: 2,178円楽天モバイル 15GB: 2,178円楽天モバイル 20GB: 2,178円楽天モバイル 30GB: 3,278円楽天モバイル 50GB: 3,278円楽天モバイル 60GB: 3,278円楽天モバイル 100GB: 3,278円楽天モバイル 月額(円・税込) 月間データ量(GB・対数)
同一条件(税込・単身・割引なし)で計算した月額。16プランのうち3プランを抜き出して描いた。「シンプル290」は日本通信SIMの合理的シンプル290(1GBごとの従量課金)。低容量ではこのプランが、大容量では楽天モバイルが下に来て、途中で入れ替わる。各社公式ページの料金を取得して算出。

図に入れたのは16プランのうち3プランです。21〜30GBの1位(BB.exciteモバイル)と31〜50GBの1位(日本通信SIMの50GBプラン)は図に入っていません。

つまり「一番安い会社」は存在しません。自分が毎月何GB使うかで答えが変わります。 使用量が分からない場合は、スマホの設定画面(iPhone なら「モバイル通信」、Android なら「ネットワークとインターネット」)で直近の実績を確認してください。ここを把握せずにプランを選ぶと、どのプランでも損をします。月ごとに使う量が変わる人は、平均ではなく振れ方で答えが決まります(スマホの使用量が変動する人は最安プランが変わる)。

少量しか使わないなら、大手系は候補に入らない

3GBまでで足りる人にとって、日本通信SIMの合理的シンプル290は圧倒的です。基本料290円に1GBが含まれ、超過分は1GBあたり220円。3GBでも730円です。

同じ3GBで比べると、こうなります。

プラン 3GB時の月額
日本通信SIM 合理的シンプル290 730円
IIJmio ギガプラン 950円
ロケットモバイル 容量別プラン 985円
LINEMO ベストプラン 990円
povo2.0 990円
楽天モバイル 1,078円
BB.exciteモバイル Flatプラン 1,210円
mineo マイピタ 1,298円
ドコモ irumo(割引前)※ 2,167円
ドコモ eximo(割引前)※ 5,665円

16プランのうち、3GBで安い順に8位までと、ドコモの2プランを並べています。

※ irumo と eximo は2025年6月4日に新規受付を終了しています。すでに契約している人向けの額として並べています。

povo2.0の990円は、1か月ではなく30日間有効のトッピングの額です。切らさずに1年ぶん買うと、表で同額に見えるLINEMOより年165円多くなります(povo2.0の990円は月額ではない。年165円多い)。

楽天モバイルは3GBでは16プラン中6位です。 少量域では勝てません。ここで楽天を勧める記事があれば、それは料金を計算していないだけです。

無制限で比べると、景色が変わる

一方、容量を気にせず使いたい場合は話が逆転します。無制限プランだけを並べます。

なお、自分が実際に何GB使っているかを知らないまま比べても意味がありません。1契約あたりの実測は月15.42GBでした。

事業者 プラン 月額(割引前) 差
楽天モバイル Rakuten最強プラン 3,278円 —
ドコモ eximo※ 7,315円 +4,037円
au 使い放題MAX+ 7,788円 +4,510円
ソフトバンク テイガク無制限 8,008円 +4,730円
ドコモ ドコモ MAX 8,448円 +5,170円

※ eximo は2025年6月4日に新規受付を終了しました。ドコモ MAX はいま契約できる後継のプランで、16プランの計算には入れていません。

これは割引前の額です。大手3社には最大2,530〜2,970円(ドコモはドコモ MAX の額)の割引がつきますが、その条件を満たすのに別の費用がかかります。

いま契約できるプランで比べると、年額で最大62,040円の差です(ドコモ MAX との差。無制限プランの記事と同じ基準)。16プラン(受付終了の eximo を含み、ドコモ MAX を含まない)で比べた場合の最大は、ソフトバンクとの差の年56,760円です。無制限プランの中では、楽天が2番手(eximo)を月4,037円、受付中のプランで2番手のauを月4,510円引き離しています。

ただし、大手の無制限プランより安い容量つきのプランもあります。50GBを超える範囲で楽天と2番手の差を1GBごとに数えると、こうなります。

データ量 2番手 2番手の月額 楽天との差(年)
51〜55GB IIJmio ギガプラン 3,900円 7,464円
56〜110GB ahamo(110GBまでの額) 4,950円 20,064円
111GB以上 ドコモ eximo(受付終了) 7,315円 48,444円

111GB以上で受付中のプランだけを見ると、2番手はauの7,788円で、差は年54,120円です。

大手の「割引後価格」に注意

大手3社は「割引を適用すれば5,000円台」と案内していますが、その条件を読むと様子が違います。各社の公式ページに書かれている前提はこうです。

  • ドコモ(ドコモ MAX・最大2,970円引き)… 家族3回線以上、かつドコモ光(月4,400〜5,940円)または home 5G(月5,280円)の契約、かつdカード GOLD U などでの支払い(年会費無料の dカードなら最大2,640円引き)
  • au(最大2,530円引き)… 家族3人以上、かつauひかり等の自宅ネット(例として基本料5,610円+電話770円と明記)、かつau PAYカード払い
  • ソフトバンク(最大2,860円引き)… 家族3回線以上、かつSoftBank 光(例として5,720円+指定オプション550円〜と明記)、かつPayPayカード ゴールド払い(年会費11,000円)

つまり割引後価格は「家族3人で契約し、自宅の光回線も同じ会社にしている人」の価格です。単身者や、光回線を別会社にしている人はこの価格になりません。

さらに、光回線の月額を足すと差は広がります。ソフトバンクのテイガク無制限を割引価格5,148円で使うには、SoftBank 光の5,720円+指定オプション550円が必要です。1回線だけで見ると合計11,418円になります。光セット割はスマホ1回線ごとに付き、光回線と指定オプションは世帯で1本ぶんなので、家族3回線で光回線を分け合えば、1回線あたりの負担はこれより小さくなります。

楽天モバイルの割引は「最強家族割」の110円引きのみで、割引幅は小さいものの、光回線の契約を条件にしていません。比較するときは、割引の額だけでなく条件のコストまで含める必要があります。

通話料も条件によっては効く

通話をよくする人は、通話料で順位が変わります。

事業者 通話料
楽天モバイル Rakuten Linkアプリ利用で国内通話無料(未使用時22円/30秒)
日本通信SIM・IIJmio・BB.exciteモバイル 11円/30秒(日本通信SIMの合理的みんなのプラン・合理的50GBプランは、5分かけ放題(または月70分の無料通話)込み。BB.exciteモバイルは3分かけ放題が月759円のオプション)
その他大半 22円/30秒

月60分通話する場合、22円/30秒なら2,640円、11円/30秒なら1,320円かかります。基本料の差より通話料の差の方が大きくなることがあります。 楽天は専用アプリ経由なら無料なので、通話が多い人ほど有利になります。ただし一部対象外の番号があり、アプリを使わない発信は通常料金です。

月3GBのプランに時間無制限のかけ放題オプション代を足すと、7社中4社で追加額がプランの月額を上回りました(格安SIMかけ放題7社、月3GB・通話無制限で順位が入れ替わる)。

大手のオンライン専用プランと楽天モバイルを使用量ごとに並べた場合も、入れ替わる帯は狭いままでした(楽天モバイルとahamoどっち?逆転は21〜30GBだけ)。

結局どう選ぶか

計算結果から言えるのは、次の3つです。

  1. 月20GB以下なら、日本通信SIMかIIJmio。楽天を含む他社が入る余地はほとんどありません
  2. 21〜30GBはBB.exciteモバイル(1,980円)、31〜50GBは日本通信SIMの50GBプラン(2,178円)。差は198円しかないので、通話のオプションが要るかどうかで決まります。BB.exciteモバイルに3分かけ放題(759円)を足すと2,739円になり、向きが変わります
  3. 50GBを超えるなら楽天モバイル。2番手との差は110GBまでなら年7,464〜20,064円、111GB以上で年4万円を超えます
  4. 大手3社は、家族3回線+同社の光回線が揃っている場合のみ検討対象。単身でこの価格を払う理由は見当たりません

ここで比べているのは月額だけです。始めるときとやめるときにかかる額は別にあり、8社を並べると、やめるときが0円なのは6社でした(格安SIM8社、12か月以内の解約に費用が残るのは2社)。

この記事の限界

割引を除いた単身前提の計算です。 家族割やセット割が使える環境なら順位は変わります。特に大手3社は条件を満たせば2,530〜2,970円(ドコモはドコモ MAX の額)下がるので、すでに家族全員が同じキャリアで自宅の光回線も同社という人は、別途計算し直してください。

ただし同じ事業者の中でも、いちばん小さい段だけがセット割の対象から外れている場合があります(irumo 0.5GBは割引対象外、3GBとの差最大1,617円)。

キャンペーン価格は含めていません。 IIJmioは新規の音声SIMで5ギガ・25ギガプランの月額割引を実施中で、割引を受ける間は上の表より安くなります(順位に効くのは5GBの段のほうです)(利用開始1〜3か月目の割引は終了日未定、4〜6か月目の割引は2026年11月4日までの申込み分。2026年9月15日に公式ページで確認)。期間限定の価格は数か月後には消えるため、恒常価格で比較しています。

通話オプションは月額に含めていません。入れ替わる地点の数も、含めない条件での数です。 上の順位は、データ通信の月額だけを並べたものです。21〜30GBの1位(BB.exciteモバイル)に3分かけ放題759円を足すと、31〜50GBの1位(日本通信SIM、5分かけ放題込み)より高くなります。足した額で1GB刻みに数え直しても地点は5か所のままですが、21〜25GBがIIJmio、26〜30GBが日本通信SIMとmineoの同額に変わります。なお日本通信SIMは5分、BB.exciteモバイルは3分なので、分数はそろっていません。 IIJmioの通話定額オプションの額は取得していないため、そろえる計算はこの2社だけで行っています。

BB.exciteモバイルのFitプラン(段階制)は入れていません。 同社にはFlatプランとは別に段階制のFitプランがあり、低速のみ495円・〜3GB 690円・〜7GB 1,190円までしか取得できていません(音声かデータかも確かめていません)。7〜20GBの1位(日本通信SIM 1,390円)に届きうる額なので、取れたら7GBの地点が動く可能性があります。

「16プラン」に、高速通信の無いプランは入れていません。 手元のデータには17プランありますが、上下200kbps固定のロケットモバイル 神プラン(490円)は用途が違うため、16プランの計算から外して別枠で扱っています。

BB.exciteモバイルの額は2026年10月4日に訂正しました。 2026-09-08の取得で、公式の料金ページにある「2025年6月3日までの料金」の折りたたみ表の20GBの行(2,068円)を、現行表の30GBの行(1,980円)と取り違えていました。この訂正で、最安が入れ替わる地点が6か所から5か所に減り、21〜25GB(IIJmio 2,000円)の区間が消えて21〜30GBがBB.exciteモバイルになりました。「定額のかけ放題が見あたらない」と書いていたのも誤りで、「エキモバでんわ 3分かけ放題X」が月759円(SIM1枚あたり)でした。

日本通信SIMの料金は税込です。 プランのページに税区分の表記はありませんが、公式のよくある質問に、Webページに記載の価格は消費税込みの金額だと書かれています(2026年9月14日確認)。

速度や通信品質は比較していません。 料金だけの比較です。MVNOは混雑時間帯に速度が落ちる傾向があり、楽天モバイルはエリアによって電波状況が異なります。金額だけで決めず、自分の生活圏で使えるかは別途確認してください。

料金は改定されます。この記事の数値は記載の取得日時点のもので、契約前には必ず各社の公式情報を確認してください。

よくある質問

結局どの格安SIMが一番安いですか?

使用するデータ量によって変わります。 16プランを同一条件で1GB刻みに計算したところ、最安が入れ替わる地点が5か所ありました。3GBまでは日本通信SIM(290〜730円)、5GBはIIJmio(950円。4GBは日本通信SIMと同額)、7〜20GBは日本通信SIMのみんなのプラン(1,390円。6GBも同額)、21〜30GBはBB.exciteモバイル(1,980円)、31〜50GBは日本通信SIMの50GBプラン(2,178円)、51GB以上は楽天モバイル(3,278円)です。

楽天モバイルは安いですか?

データ量によります。3GBでは6位で、日本通信SIMやLINEMOのほうが安くなります。一方50GBを超えると最安になります。ただし2番手との差は、51〜55GBでは月622円(年7,464円)、56〜110GBでは月1,672円(年20,064円)で、年4万円を超えるのは111GB以上です。いま契約できる大手3社の無制限プラン(割引前 au 7,788円・ソフトバンク8,008円・ドコモ MAX 8,448円)と比べると、年54,120〜62,040円の差です。

大手キャリアの割引後価格は誰でも適用されますか?

されません。ドコモ・au・ソフトバンクの割引後価格は「家族3回線以上+同社の光回線契約+指定のカード払い」が前提です。単身者や光回線を別会社にしている人はその価格になりません。さらに光回線の月額(各社の加入例で4,400〜6,380円)を足すと、1回線だけで見れば差は広がります(光セット割はスマホ1回線ごと、光回線の月額は世帯で1本ぶん)。